ラズパイマイコンで位置情報を取得——RP2040ベースGPSロガー「Trekko Pico」
2023/10/12 06:30
5つの衛星測位システムに対応したGPSロガー「Trekko Pico」がKickstarterに登場した。
Trekko Picoは、Raspberry Piマイコン「RP2040」を搭載した、マルチコンステレーション対応のGPSロガーだ。小型かつ省電力設計となっており、ポータブルデバイス向けの多様なアプリケーションに適用できる。
GNSSモジュール「LC76F」を搭載し、GPS/GLONASS/Galileo/QZSS/SBASの5つの衛星測位システムに対応。それぞれのエリアをカバーする衛星からの信号を受信することで位置情報を取得し、microSDカードにデータを記録する。LNA(ローノイズアンプ)の統合により高感度かつ高精度に信号を受信でき、高層ビルに囲まれた場所などでも素早く正確な位置情報の取得ができる。
小型のボードにはほかにも、プログラマブルRGB LED、ステータスLED×4、GPS強制モードボタン、ブートボタン、プログラマブルボタン、バッテリー端子、コインセルホルダー、GPIOブレークアウト、USB Type-Cポートを搭載する。オンボードのバッテリーチャージと管理に対応し、RTCバッテリーがリアルタイムのデータバックアップを保証する。
プログラマブルRGB LEDにはさまざまな動作のビジュアルフィードバックが、ステータスLED×4には電源やPPS信号、Tx/Rxの状態の表示ができる。ブートボタンを押すだけでファームウェアを簡単にアップデートでき、開発プラットフォームはMicroPython、CircuitPython、Arduinoに対応する。USB Type-Cケーブルを介してプログラミングや給電ができる。
Trekko Picoは、今なら特別価格35ポンド(約6400円)で入手できる。出荷は2023年12月の予定で、日本への送料は15ポンド(約2700円)となっている。2023年10月15日までクラウドファンディングを実施しており、10月11日時点で500ポンド(約9万1000円)の目標額を上回る約2500ポンド(約46万円)を集めている。