気球による宇宙遊覧の実現を目指す同社は、2022年2月の有人係留飛行試験以降、試験を繰り返して徐々に飛行高度を上げてきた。

今回、北海道内でフリーフライト有人飛行試験を2023年10月14日に実施。最大高度1万669mの成層圏に到達した。

今回の試験の目的は「成層圏の低圧環境における与圧キャビンおよび生命維持装置の運用試験、また、自社気球による高度1万m越への到達が可能なことの実証」だ。朝5時2分に空知郡南富良野町を離陸し、7時23分に中川郡本別町に着陸。飛行時間は141分で飛行距離は73.43kmだ。

同社によると、「人を成層圏まで運ぶための有人気球を開発／製造し運用できる」「減圧環境に耐える気密キャビンを開発し運用できる」「与圧キャビンを作るために必要な独立した生命維持装置を開発できる」の3点で「国内初の企業」となるという。