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慶應SFCと三浦工業、3D積層造形を用いた高性能熱交換器を共同開発

1周期分のジャイロイド構造(左)とジャイロイド構造を用いた熱交換器のカットモデル(右)

慶應義塾大学SFC研究所の環境情報学部 田中浩也教授と三浦工業は、3D積層造形を用いた高性能な熱交換器を共同開発した。

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従来の熱交換器は、板や管などの既製材料を用いるため、金属プレス加工/板金加工/溶接などの工法による形状の制約があった。今回、素材となる金属などの材料を積み重ねてさまざまな形状を造形する3D積層造形を用いることで、今までの形状の制約から脱却した複雑に入り組んだ構造が再現可能となり、高性能かつコンパクトな熱交換器の開発につながった。

熱交換器の内部構造には、三重周期極小曲面の一種で3次元的に連続する面を持ち空間を二分するジャイロイド構造を用いることで、より高い熱交換器性能と機械的強度が得られる。高性能な熱交換器を用いることで、熱エネルギーを有効活用でき、各業界における脱炭素社会の実現に向けて大きな役割を果たすと期待され、今後製品化を目指すとしている。

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