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スマホで精細な顕微鏡写真を——最高倍率1200倍のスマホ用レンズ「iMicro Q3」

スマホ用顕微鏡レンズ「iMicro Q3」がKickstarterに登場し、わずか50分で目標額の調達に成功している。

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iMicro Q3は、スマートフォンのカメラレンズに装着するだけで、最高倍率1200倍のミクロの世界を700nmの高解像度で観察できる顕微鏡レンズだ。開発元は、2018年に「iMicro Q」を発表して以来、ユーザーからのフィードバックを参考に改良を重ねることで使いやすさと光学性能を向上している。

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顕微鏡レンズはナノ吸着パッドと一体型となっており、シングル/複数レンズのリアカメラ、レンズ部がフラットもしくは突き出したタイプのどちらのレンズでも装着できる。顕微鏡レンズとスマートフォンの光学ズーム、カメラセンサーによるデジタルズーム、ディスプレイによるデジタルズームを掛け合わせると、最高1200倍の拡大撮影が可能だ。

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顕微鏡レンズのサイズは12.7×3.4mmで重さは0.5g、サイズ60×90×5mmのPP(ポリプロピレン)収納ケースに入れて持ち運びできる。PPケースは反射ボックスとしても機能し、サンプルをケースにのせて観察することで、自然光やスマホのフラッシュライトを反射してサンプルを照らしてくれる。また、対象物とカメラの間の距離の微妙な調整ができるフォーカススタンドが付属し、精密な焦点合わせをサポートする。さらに、付属のステージミクロメーター「μRuler M」と専用アプリ「i-Seeing」を使い、正確なスケールバーの補正も可能だ。

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iMicro Q3は、今なら特別価格49カナダドル(約5200円)で入手できる。出荷は2024年4月の予定で、日本への送料は5カナダドル(約530円)となっている。2023年12月16日までクラウドファンディングを実施しており、12月14日時点で1万3625カナダドル(約143万円)の目標額を大きく上回る約45万カナダドル(約4780万円)を集めている。

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