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三菱電機の「TOKUFASTbot」がパズルキューブを0.305秒で解いてギネス世界記録に認定

三菱電機は2024年5月21日、高速/高精度FA機器と制御技術を活用した同社のロボット「TOKUFASTbot」が「パズルキューブを最速で解くロボット」としてギネス世界記録に認定されたと発表した。

このロボットは、従来の記録0.38秒を上回る0.305秒でパズルキューブを解いた。ロボットの動作の様子は三菱電機公式YouTubeチャンネルで公開されている。

TOKUFASTbotは、小型/高出力で信号応答性の高い同社のサーボモーターを使用し、90°回転を0.009秒で完了する動作と、AI技術を応用した色認識アルゴリズムによるロボット制御により世界最速を達成した。

記録を支えた技術には、モーター製造の巻線技術で培った高速/高精度の位置決め技術がある。家電や鉄道など幅広い分野の製品に利用されるモーターの製造工程で、コイルを作る巻線装置に用いられる「電線を正確な位置に速く配置する動作制御(位置決め技術)」を応用したものだ。

さらに、AIを用いた色認識アルゴリズムにより、ブロックの位置やロボットハンドの影によって同じ色の見え方に差異があっても補正し、正確な色識別を実現。赤色とオレンジ色のような、識別が難しい色のブロックも正確に認識できる。

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