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米Pivotal、1人乗りの軽量eVTOL「Helix」を発売——パイロットライセンス不要

軽量の電動垂直離着陸機(eVTOL)を設計、開発、製造している米Pivotalは2024年1月8日、アメリカで初の量産型軽量eVTOL「Helix」のオンライン販売を開始したと発表した。配送はアメリカのみで、価格は19万ドル(約2800万円)から、納入は同年6月からの予定だ。

Helixは、シンプルなユーザーインターフェースのガイドに従い、直観的にジョイスティックで操作できる、1人乗りのeVTOLだ。3重のモジュラー飛行制御システムによって強化された、堅牢なフォールトトレラント設計がされており、一部が故障・停止しても予備に切り替えるなどして稼働を続けられる。安全性と信頼性の高い機体となっている。

機体は小型軽量で、空の状態の重量は348ポンド(約158kg)。パイロットは、体重が220ポンド(約100kg)以下、身長が6フィート5インチ(約196cm)以下、座高が3フィート3インチ(約99cm)以下である必要がある。

バッテリーは8kWhで、240V・50Aの充電器を使用した場合、バッテリー残量20%から100%までを75分で充電できる。航続距離は20マイル(約32km)以上。最大離陸重量の場合、巡航速度が55ノット(時速約100km)、最大上昇速度・最大下降速度ともに500fpm(秒速約2.5m)となっている。

Helixが準拠しているアメリカ連邦航空局(FAA)のPart 103(ウルトラライト)は、超軽量機を対象としたものだ。空港から離れた混雑していない場所でのみ、また、基本的に日の出から日没までの時間帯に飛行するといった運用ルールが定められている。

Part 103カテゴリーのHelixにはパイロットライセンスが必要ない。ただし、Helixを操縦するためには、あらゆる状況で安全に運航できるよう、包括的な初回の飛行訓練に加え、定期的な反復飛行訓練を修了しなければならない。

販売されるパッケージは3種類で、外装仕上げや装備が異なる。それぞれのパッケージはパイロット訓練や保証込みで、基本価格が19万ドル、24万ドル(約3350万円)、26万ドル(約3850万円)となっている。さらにカスタマイズも可能だ。

fabcross for エンジニアより転載)

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