太陽光発電舗装で再生可能エネルギーを——オランダのサイクリングロードでプロジェクトがスタート
2024/02/05 06:30
フランスのColasは2023年12月11日、同社の路面舗装型太陽電池モジュール「Wattway」を敷設したサイクリングロード2本を、オランダのBAM Royal Groupとともに建設したと発表した。
オランダの北ブラバント州と北ホラント州から委託されたサイクリングロードの表面積はそれぞれ1000m2で、この規模のプロジェクトは同国内初だという。両州からWattwayに対して課された目標は、最初の1年間で160MWhの再生可能エネルギーを生産し、オランダの送電網の一助とすること。設備は5年間にわたってモニタリングとメンテナンスがなされる予定だ。
Wattwayは、CEA-INES(French National Solar Energy Institute:フランス国立太陽エネルギー研究所)との提携により研究開発された。その太陽光発電コーティング技術の出力は119Wp/m2から148Wp/m2に向上し、持続可能性と収益性で大きく進歩している。
オランダの交通インフラ、とくに3万5000km以上に及ぶサイクリングロードによる太陽光発電は、土地の人工化を抑えながら再生可能エネルギーを生産する新しい方法として、魅力的な可能性を秘める。
(fabcross for エンジニアより転載)