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ユリ電気商会、強力なエッジAIを搭載した小型コンピューター「Kakip(カキピー)」を発売

ユリ電気商会は2024年2月29日、小型コンピューター「Kakip」の販売を同年4月末に開始すると発表した。

同社は自律走行搬送ロボット(AMR)や生活支援ロボット(HSR)の現場において、コンピューターの処理能力不足や計算コスト増大といった問題を解決すべく、強力なAI性能を有した小型コンピューター製品を開発した。

KakipはコアコンピューターにルネサスのAI-MPU「RZ/V2H」、NPUに「DRP-AI3」(80TOPS)を搭載しており、AI処理能力とマルチコアプロセッサーの並列処理によるAI推論処理をワンボードで実行可能とした。

ロボットの制御能力やセンシング機器の認知能力を向上しつつ、小型化/低消費電力化を図れる。マルチコア構成によってROS2やRTOSなどの複数OSを同時実行するため、AMRやHSRなどの自律型ロボットやIoT監視機器、工場のビジョンセンサー、CCTVへの組み込みやドローンなどの小型ロボットに適している。

また、シングルボードコンピューターの標準的な形状を採用しているのも特徴で、大幅な構造変更をせずに既存のマシンと置き替え可能だ。

汎用性を考慮してGPIOは標準的な端子配列とし、USBコネクター、Ethernetなどに加え、ロボット向けにCANの端子も備えている。映像入力端子としてMIPI-CSIを4系統、映像出力端子として背面にMIPI-DSIをそれぞれ用意。Ethernetは10/100/1000 BASE-Tのほか、PoE対応用の電源入力端子を設けている。

なお、発表時の製品名は「Kaki Pi」だったが、その後「Kakip」に改めている。

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