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Rolandのクロスオーバーシンセサイザー「JD-Xi」用にラズパイ搭載MIDIコントローラーを自作

Raspberry Pi搭載の自作MIDIコントローラー「DivingBoard」を、Raspberry Pi公式ブログが紹介した。

DivingBoardは、Rolandのアナログ/デジタルクロスオーバーシンセサイザー「JD-Xi」用に作られたMIDIコントローラーだ。コントロールチェンジ(CC)やシステムエクスクルーシブ(SysEx)メッセージを変更できるほか、よく使用するパラメーターを3層のフォルダーシステムに分類整理でき、エンコーダーでフォルダー内をスクロールし、ポテンショメーターでパラメーターを調整できる。

DivingBoard

JD-Xiのパラメーター変更をしやすくするために作成されており、JD-Xiをコンピューターに接続しなくても、また、MIDIメッセージについての知識がなくてもパラメーターを編集できる点がメリットだ。

DivingBoardはポテンショメーター8個、エンコーダー4個を搭載し、パネル前面には20桁×4行のLCDスクリーンも搭載している。

DivingBoard

記事執筆時点で、DivingBoardの制御にはArduino NanoとRaspberry Pi 3 B+を使用している。Arduinoでエンコーダーとポテンショメーターの入力を読み取り、ユーザーの操作を検知するとデータをRaspberry Piに送信する。Raspberry PiはUSB MIDI経由でシンセサイザーと接続しており、MIDIメッセージをシンセサイザーに送信する仕組みだ。プログラミングにはArduinoプログラミング言語とPython 3を使用している。

制御基板にRaspberry Pi Zeroを採用できないか試してみたが、キーボードのキーを押してから音が鳴るまでにかかる遅延時間(レイテンシー)が明らかに気になるレベルだったようで、Raspberry Pi Zero 2ならうまく処理できるだろうとしている。

DivingBoard制作に要した総費用は、2024年1月10日時点で70ポンド(約1万3000円)以下だという。今後はJD-Xi以外の機種への対応に加え、DivingBoardに保存したパラメーターの追加や削除、編集ができるデスクトップベースのエディター開発も目指す予定だ。

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