Raspberry Pi搭載のボクセルアート用ディスプレイを自作してみた
2024/03/21 06:30
水晶玉のような形のボクセルアート用ディスプレイをRaspberry Pi公式ブログが紹介した。
ニュージーランド在住のJames Brown氏がこのディスプレイを作り始めたのは2023年の夏で、パネルを高速で回転させて全方向に異なるビジョンを表示することで3D視覚効果を作り出すことを目的としている。
設計やデザインに関する試行錯誤の過程は全て、連合型ソーシャルネットワークMastodonに投稿されており、当初は円筒形だったが、最終的には回転するパネルを水晶玉のような球形カバーで覆う形に変更された。
初期モデルから制御基板にはRaspberry Piを使用していたようで、内部構造と見られる写真にはRaspberry Pi 4に非常によく似たボードが写っている。形状を円筒形から球形に変更したことに伴い、パネル裏側の配線をやり直して、束ねられていなかったケーブルをきれいに整頓した結果、回転数も300rpmから600rpmまで改善され、フリッカーもあまり生じなくなった。
ボクセルアートは、垂直配置された128×64LEDパネル2枚にHUB75インターフェースを使用して表示される。PCBは既存のアダプターPCBをベースにしつつ、レイアウトとGPIOピン配置を独自のものにするため、JLCPCBに発注して作成している。
制御基板にRaspberry Pi 4を選んだのは、単にWi-Fi機能とボクセルバッファー用に十分なRAMを持つ制御基板が必要だったからという理由のようだ。Raspberry PiはHATのようにPCBを装着しており、モデルによって異なるインターフェースデザインを採用している。