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3Dプリントによるヨーロッパで最大の建築物「The Wave House」が完成

建築資材メーカーの独PERIは、2024年2月29日、ヨーロッパ最大の3Dプリント建築物となる、データセンターを建設したと発表した。「The Wave House」と命名されたこの建物の建設には、デンマークのCOBOD製の3Dプリンター「BOD2」を使用した。

The Wave Houseの所在地は、ドイツ南西部のハイデルベルクだ。建物の寸法は54×11×9mで、総面積は600平方メートルに及ぶ。外壁の建設作業に要した時間は140時間で、その作業スピードは、1時間あたり約4平方メートルを記録した。

建物の名前の由来にもなった外壁の波打つデザインは、ドイツの建築設計会社SSVとMense Korteが考案した。データセンターの建物は、安全上の理由などから、窓や大きな開口部を持たない構造が一般的で、外観のデザイン性に欠ける傾向があった。

このようなウェーブデザインの壁は、従来の建築工法では実現できなかったため、COBODは、今回、デザインの自由度が高い3Dプリント技術を採用したと説明している。

COBODの創業者兼ジェネラルマネージャー、Henrik Lund-Nielsen氏は「当社の技術は住宅のみならず、オフィスや倉庫、データセンターの複数階で複雑な建物の建設にも活用できる」と強調した。

fabcross for エンジニアより転載)

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