部品の2D図面から自動で3Dモデル化するAIソフトウェアの開発
2024/04/23 06:30
フランスのスタートアップ企業であるSpare Parts 3Dが2024年3月19日、部品の2D図面から3Dモデルを自動作成するAIソフトウェア「Théia」を発表した。
通常、3Dプリンティングに必要な3Dモデルを2Dの図面から変換するには時間とコストがかかるが、Théiaは、変換過程を自動化して変換期間を数日から数分に短縮することができる。同社の3Dプリンティングソフトウェア「DigiPART」と組み合わせることで、部品をタイムリーに大量生産できるため、世界中の実物在庫を持つ必要がなくなり、年間340億ドル(約5兆2468億4600万円)のコスト削減が可能だという。
開発にあたり同社と提携したパリ・サクレー大学のNabil Anwer教授は、「Théiaは、AIと既存のコンピュータービジョン技術、図面の意味解析を組み合わせて開発されました」と説明した。同技術により、Théiaは図面上に存在する情報を読み取り、形と大きさを遵守しながら2D図面を3D形状に変換する。
Théiaの開発プロジェクトは、フランスの国防イノベーション庁(AID)の資金援助を受けており、現在運用トライアルへの参加者を募集している。
(fabcross for エンジニアより転載)