東京都が運営するスタートアップ向けファブ施設「TIB FAB」が開設、運営はDMM.make Tokyo
DMM.com傘下の一般社団法人DMM.make TOKYOは、スタートアップ支援拠点「Tokyo Innovation Base(東京イノベーションベース、TIB)」内にファブ施設「TIB FAB」の開設することを発表、同法人が東京都から運営に採択されたことを発表した。2024年5月14日から16日までの間、事前予約制による見学・説明会を開始する。
TIBは東京都がスタートアップ支援拠点として2023年11月に開設。有楽町エリアにあるSusHi Tech Square内にあり、現在は起業支援プログラムの提供やピッチイベントを開催している。
TIB内に新設するTIB FABはものづくりスタートアップを対象とした事業支援やネットワークの拡大を目的としている。ものづくりで起業したい学生や個人・スタートアップなどの組織が、各々のニーズに応じたサポートを受けられる拠点として、ハードウェア開発に必要な設備や技術ノウハウ、ネットワークを提供するとしている。
運営は東京都から事業に採択された一般社団法人DMM.make Tokyoが担う。同法人はDMM.comが社会貢献として、スタートアップ支援に取り組むために2024年1月に立ち上げた組織。同社がDMM.make AKIBAで培ったノウハウや人材、ネットワークを活かすと共に、2000点を超える機材をTIB FABに提供するという。
DMM.comは2014年11月にDMM.make AKIBAをオープン。コワーキングスペースと工房スペースが24時間利用できる施設として、主にハードウェア・スタートアップやアーティスト、クリエイター向けに試作開発やビジネス面の支援サービスを提供してきた。2024年4月30日に同施設の営業終了を発表し、5月以降はファブスペース設立支援サービスを継続するとしていた。
TIB FABのWebサイトによれば5月14日から16日までの間、見学・説明会をWebサイトからの事前予約制で実施。5月中旬以降から利用希望者に対してエントリーを開始し、選考を経て承認された個人・組織のみが利用できるとしている。ただし、イベントやワークショップなど非会員でも参加できる企画も検討中だという。