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機能を限定して低価格化——デスクトップCNC加工機「Carvera Air」

デスクトップCNC加工機「Carvera Air」がKickstarterでのキャンペーン開始後わずか2分で目標額5万ドル(約770万円)を調達し、注目を集めている。

Carvera Airは、以前、fabcrossで紹介した4軸対応デスクトップCNC加工機「Carvera」の後継モデルにあたる。開発元のMakeraは、驚くような価格設定で同社の技術をすべてのMakerが利用できるようにしたいと考え、Carvera Airを開発したという。

Carvera Air

Carveraに標準搭載されている自動でツールビットを交換するATC機能やレーザーモジュールなどを搭載しないCarvera Airは、5500ドル(約85万円)以上するCarveraに比べて価格が半額以下に抑えられており、初心者や予算が限られている人向けの廉価版モデルだ。

木材、アルミニウム、銅、真ちゅう、プラスチック、カーボンファイバーなど、さまざまな素材に対応しており、Carvera同様、オプションの4軸モジュールを取り付ければ円筒や、材料の両面加工、立体形状の加工も可能だ。さらに、オプションの5Wレーザーヘッドに換装すると、レーザー彫刻やレーザー切断もできる。

Carvera Air
Carvera Air

本体はカバー付きで密閉構造になっており、加工作業中に粉じんや破片などが外部に飛び散らないようになっている。また、自動レベリング機能や自動プロービング機能を備え、でこぼこしている材料でも正確なカットが可能で、材料の無駄を最小限に抑えられる。

制御ソフトはWindows、MacOS、Linux、Android、iOSに対応しており、PCやタブレット、スマートフォンから操作可能だ。専用CAMソフトのほか、Fusion360やSolidWorks、AutoCadなど既存のCAD/CAMソフトにも対応している。

Carvera Air

Carvera Airの本体サイズは450×500×450mmで、カバーを開けた際の高さは840mm。重量は30kgだ。Carveraの最大加工エリアは360×240×140mmだが、Carvera Airでは300×200×130mmと小さくなっている。

Carvera Airの早割価格は1399ドル(約22万円)。本体にツールキットや、予備ビットなどのアクセサリーキット、アクリルプレートなどの素材セットが付属する。オプションの4軸モジュールキットは299ドル(約4万6000円)、レーザーモジュールキットは99ドル(約1万5000円)で追加できる。出荷は2024年11月を予定しており、日本への送料は別途請求される。

Carvera Airは2024年5月10日までクラウドファンディングを実施中だ。2024年4月17日時点で、目標額5万ドル(約770万円)を上回る約230万ドル(約3億5000万円)を集めている。

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