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UltiMaker、産業向けFFF方式3Dプリンター「Factor 4」を発表

UltiMakerは、産業向けパーツの造形に適したFFF方式3Dプリンター「Factor 4」を発表した。2024年5月からの出荷を予定している。

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Factor 4は、工業グレードのアプリケーションの開発/生産向けに最適化した3Dプリンターだ。エンジニアリングプラスチック(エンプラ)を含む広範な材料への対応やさまざまな機能の搭載により、信頼性が高く効率的な造形を可能にする。

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生産現場への設置を想定し、本体は高強度スチール、アルミニウム、ガラスなどの材料で構成される。また、Hブリッジガントリー構造と丈夫なオールメタルフレームが、高速かつ高精度な動作を可能にする。他にも、7インチタッチスクリーン、3重にアイソレートされたビルドチャンバー、クローズドループ/ダイレクトドライブ方式のデュアルエクストルーダー、オートベッドレベリング機能、PEIコーティングのフレキシブルビルドプレートなどを搭載する。

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最大造形サイズは330×240×300mmで、70℃までの造形物の温度管理と、120℃まで加熱できるヒーテッドベッドにより、一貫した造形パフォーマンスを保証する。ノズル温度は最高340℃と高く、新たな高温複合材料「UltiMaker PPS CF」といった高性能、高耐熱性、高耐久性の材料に対応する。材料のハンドリング/保管システムステーションと一体型となっており、最大6本のスプールを湿度15%の状態に保つことができる。

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分散製造を想定した設計により、複数の装置で個体差のない一貫したパフォーマンスを発揮でき、徹底したテストにより造形成功率95%、寸法精度±0.2mmもしくは±0.2%を達成。スライサーは「UltiMaker Cura 5.7.1」をサポートし、PET-CFやナイロンなどエンプラ材料をタフPLAやPETGと同等の生産性レベルで造形できる。さらに、同社の「S」シリーズとの比較で造形速度を2倍向上することで、産業用途向けの広範なアプリケーションに対応する。

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