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目が見えなくてもテーブルトークRPGをプレイできるように——音声支援デバイス「Dicemaster 2000」

Raspberry Pi Picoで動作する「Dicemaster 2000」をRaspberry Pi公式ブログが紹介した。目が見えなくてもテーブルトークRPGをプレイできるようにすることを目的とした音声支援デバイスだ。

Dicemaster 2000は、視力が低下していて将来失明してしまう友人への誕生日プレゼントとして作られた。この友人はテーブルトークRPGをプレイするグループには欠かせない人物だったので、友人の助けになる物を作りたいと考えてDicemaster 2000を設計したという。

Dicemaster 2000

本体前面の左側にある6個のボタンは、テーブルゲームRPGで使う6種類のダイス(さいころ)を表し、右側には横長のリセットボタンとダイスを「振る」ためのロールボタンが配置されている。ダイスを表す6個のボタンにはそれぞれ点字ラベルが付いており、手で触って違いが分かるように配慮されている。

ダイスボタンを押すと選択したダイスの種類を音声で通知し、続けてロールボタンを押すと出目などの結果を音声で知らせてくれる仕組みだ。

Dicemaster 2000
Dicemaster 2000

制御基板にはRaspberry Pi Picoを使用しており、Raspberry Pi Picoと操作ボタンは、ゲームコントローラーのような形状の3Dプリント製ケースに収納。本体上部側面にMicroSDカードスロットがあり、音声ファイルはすべてmicroSDカードに保存されている。

また、音声通知をオフにするサイレントモードや、パーセンテージを自動計算してくれるパーセンテージモードも搭載している。ダイスプールには最大20のダイスを保存可能で、MicroSDカードにデータを保存する。各モードへの切り替えや、ダイスプールのセーブ/ロードは、それぞれ特定のダイスボタンを長押しして実行する。

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