Zero Multi-Power Supply V3.0は、リチウムイオン電池を含むマルチな入出力に対応する給電ボードだ。ブレッドボードやさまざまな電子工作プロジェクト向けに、最適かつ安定した電圧を提供する。

入力は、DC3.5による5～28V（7～24Vを推奨）のワイド入力、USB Type-Cからの5V、シングルセルのリチウムイオン電池3.7V（最大5V）に対応し、リチウムイオン電池の充電もサポートする。出力は、可変（ADJ）1.25～24V、可変（ADJ1）1～5V、固定3.3V、可変（ADJ2）1～5V、固定5Vのスイッチ（選択）とアジャストに対応し、ブレッドボードの2列に給電することで複数のデバイスを接続できる。

本体は、各機能のモジュールをスタックする構造によるコンパクト化と熱分散の向上に加え、DC-DCスイッチコンバーター（バックアンドブースト）の採用により効率的な電圧変換を図る。ボードには電圧ディスプレイを搭載し、入力電圧、ワイド入力電圧、ADJ1電圧、ADJ2電圧の切り替えができ、見えやすく正確なグリーンのデジタル数字で表示する。

Zero Multi-Power Supply V3.0の価格は26ニュージーランドドル（約2500円）で、ブレッドボード、USB Type-Cケーブル、ジャンパー×10、電源プラグ（DC3.5）、リチウムイオン電池プラグヘッダーが付属する。出荷は2024年6月を予定し、日本への送料は15ニュージーランドドル（約1430円）だ。2024年6月15日までクラウドファンディングを実施しており、6月10日時点で目標額の5000ニュージーランドドル（約48万円）を上回る約1万800ニュージーランドドル（約104万円）を集めている。