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最高110℃の高温環境でも使用可能——イグス、3Dプリンター用粉末材質「イグリデュールi230」を発表

イグスは2024年6月14日、最高110℃の耐高温性を持つ3Dプリンター用粉末状材質「イグリデュールi230」の提供を開始した。

これまで、PA12(ポリアミド12)のような標準的なSLS方式3Dプリントに使われる物質は、一般的に80℃を超える環境での寸法安定性が失われることが課題だった。

これに対し、同製品は最高110℃の環境でも長期間使用可能で、DIN EN ISO 75 HDT-AおよびHDT-Bに準拠した外部認定機関による試験で耐熱性が証明されている。

耐熱性だけでなく耐摩耗性にも優れており、社内試験ではPA12より約80%高い耐摩耗性を示し、機械強度も室温で約50%高く、曲げ試験では94MPaの圧力にも耐える結果が確認された。これにより、従来と同程度の部品強度を備えた、より薄いすべり軸受などの部品設計が可能となり、スペースと重量の節約が期待できる。

他にも火災の原因などにもなる静電気の放電から機器を保護する静電気散逸性や、他の同社製材質と同様のPTFE無配合などの特性も備えている。

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