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非接触で動きを検出——電場で物体を感知する柔軟なフィルムを開発

CREDIT: ADAPTED FROM ACS APPLIED MATERIALS & INTERFACES 2024, DOI: 10.1021/ACSAMI.4C02741

中国の華東理工大学(ECUST)の研究チームが、非接触で物体を感知する柔軟なフィルムを開発した。まつげの近接を検出してまばたきを信号に変換する「まばたき検知メガネ」の実証にも成功している。研究成果は2024年5月22日、『ACS Applied Materials & Interfaces』誌に掲載された。

同フィルムには、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)が使われている。FEPは外部静電場を生成するエレクトレット(電石:磁場を形成する磁石のように、電場を形成し続ける物質のこと)で、物体が表面に近づくと固有の静電荷によりセンサーに電流が流れる。研究チームは、2~20mm離れたところにあるガラスやゴム、アルミニウム、紙の検出に成功。センサーは約2時間、3000回以上検出しても充電を保持した。

また、同フィルムをメガネレンズの内側に貼り付けた「まばたき追跡メガネ」も実証。まつげの近接を検出することにより、まばたきでモールス信号「E C U S T」の生成に成功している。研究チームは、将来的には、会話や手話ができない人々のコミュニケーション支援のほか、運転中の眠気検知にも使われる可能性があるとしている。

fabcross for エンジニアより転載)

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