ラズパイカメラとADS-Bアンテナを屋根に設置——オーロラ撮影と飛行機の追跡を可能に
2024/07/02 06:30
オーロラ撮影と飛行機の追跡をできるよう、Raspberry Pi HQカメラとADS-Bアンテナを自宅の屋根に設置するプロジェクトをRaspberry Pi公式ブログが紹介した。
米アラスカ州在住のMakerによるこのプロジェクトでは、制御基板にRaspberry Pi 4 Bを採用している。魚眼レンズを装着したRaspberry Pi HQカメラで夜空に輝くオーロラを撮影し、飛行機の追跡を実行する仕組みだ。
飛行機の追跡には、FlightAwareが開発したオープンソースソフトウェア「PiAware」と、PiAwareと互換性がある同社のUSB ADR ADS-Bレシーバー「Pro Stick Plus」を組み合わせて使用しているようだ。
ハードウェア構成は、Raspberry Pi 4 BとRaspberry Pi HQカメラに加え、電力供給用のRaspberry Pi PoE+ HAT、ADS-Bドングルなど。各種ハードウェアは3Dプリントしたケースに収納されている。
作成にあたって大変だった点は天候に対する耐久性だったようだ。風雨からカメラを保護するために透明なアクリルドームを採用し、ケース内の結露対策のために乾燥剤を封入している。ケーブルの取り付けやアクリルドームの設置など、組み立て工程についての解説は写真とともに、オンライン画像共有投稿サイト「imgur」で公開されている。
また、内部の電子機器が直射日光で熱くならないよう、ケースの黒いプラスチック部分は最終的に明るめの色で塗装したとのことだ。こうした対策を講じてもケース内部は最高で約63℃に達してしまったが、Raspberry Piのコアクロックを下げるセーフティー機能が動作し始めるのは80℃以上なので、許容できるとしている。