1台5役の溶接機「SD5010Pro」——プラスチック補修やはんだ付けも
2024/07/18 06:30
プラスチック補修やはんだ付けができる1台5役の溶接機「SD5010Pro」がKickstarterに登場し、目標額の調達に成功している。
SD5010Proは、1台で3種類のアーク溶接に加え、プラスチック補修とはんだ付け作業ができる溶接機だ。作業によって装置を交換する必要がなくなり、作業効率の向上やワークスペースの有効活用に貢献する。
フラックスコアワイヤーを使ったガスレスのMIG溶接は、屋外での溶接に強みを発揮するユーザーフレンドリーな機能を搭載し、家の修繕やDIYプロジェクトに最適。108アンペア溶接時のデューティ比100%により、高負荷な作業でも連続溶接が可能だ。
リフトスタート方式のNon-HF TIG溶接は、アルゴンガスを使ったDC TIG溶接に対応する。HF(高周波放電)方式のような干渉が生じないため、クリーンで高精度な溶接ができる。被覆アーク溶接棒による手動のSMAW溶接は、厚みのある母材でも安定した溶接が可能だ。
ホットステープラーは、200Wの出力で600℃の最高温度まで2.5秒で到達できる。車のバンパーやバイクの外装カバーなど、大小さまざまなプラスチック部品のひびや割れを補修する。はんだごては90Wの出力で、100~500℃の設定温度まで15秒以内に到達可能。プリント基板への電子部品の実装、ケーブルの接続、電気製品の修理などに対応する。
SD5010Proの予定小売価格は299ドル(約4万7000円)のところ、今なら早割価格180ドル(約2万9000円)で入手できる。本体以外にも、各作業に対応するキットをオプションで提供する。2024年9月の出荷を予定しており、日本への送料は50ドル(約8000円)だ。2024年8月3日までクラウドファンディングを実施中で、7月17日時点で1万ドル(約160万円)の目標額を大きく上回る約16万2000ドル(約2575万円)を集めている。