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太陽の力を利用して大気から飲料水を生成する「SOURCE Hydropanel」

近年、持続可能な水資源の確保が世界的な課題となっている。スタートアップ企業の米SOURCEは、太陽の力を利用して空気中の水蒸気から水を生成するシステム「SOURCE Hydropanel(ハイドロパネル)」を開発し、飲料水「SKY WTR」を製造している。

このシステムの外観はソーラーパネルに似ており、1台あたりの寸法は2.4m×1.2m×0.2mだ。生成された水は、住宅、オフィス、ディスペンサー(給水機)に供給される。

Hydropanelは太陽光発電によって空気を吸引する機構を駆動し、特殊な吸湿材が水蒸気を捕捉したのち、濃縮された空気流を放出する。パネル内部の露点が外気温よりも高くなるよう制御し、純水を凝縮する。

生成された純水は、オゾン処理で殺菌される。その後、世界で高い評価を得ている水質の成分バランスを参考にして、マグネシウムやカルシウムなどの必須ミネラルを添加する。これにより、飲料水の身体への吸収性や味覚の改善を目指している。

このシステムは、電力網や水道インフラに接続する必要がない点が特徴だ。エアフィルターやカートリッジの交換頻度も比較的低いため、世界中の様々な場所に設置できる。無線通信装置を搭載し、SOURCEの運用センターが遠隔で稼働状況を監視できる。

Hydropanelは主に飲料水と調理用水の生成を目的としているが、必要に応じて規模を拡大でき、さまざまな水需要に対応できる。

fabcross for エンジニアより転載)

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