Raspberry Piを使用し、カメラ4台から同時生配信できる「EZ Streamer-Pi」
2024/08/01 06:30
Raspberry Pi、IPカメラ、フリーソフトを使用して、最大4台のカメラからライブストリーミング配信する環境を構築できる「EZ Streamer-Pi」をRaspberry Pi公式ブログが紹介した。
EZ Streamer-Piは、米PixCamsがライブストリーミング配信用に設計したものだ。PixCamsの前身である組織は、野生動物の写真や動画を無人カメラでどうやって撮影するかというアイデアから始まった。2004年にWebカメラを使って野生動物の様子をインターネットで初めて配信して以来、新しい技術を開発してきており、EZ Streamer-Piは終日途切れることなく無期限にライブストリーミングできるように設計されている。
EZ Streamer-Piを使用することで、YouTube、Facebook、Twitchなど異なる配信プラットフォームでの同時配信が可能となるほか、野生動物の様子をマルチアングルでライブストリーミング配信することが可能だ。また、EZ Streamer-Piを活用すれば、結婚式のようなイベントに参加できない人たちに生配信を視聴してもらうこともできるという。
EZ Streamer-Piは、動画圧縮規格H.264/AVCおよびH.265/HEVCに対応しており、RTSPプロトコルをサポートするIPカメラと接続できる。Webブラウザー経由で操作が可能だ。対応解像度は最大1440pで、ストリーミング配信中にネットワーク切断が起きると、復旧するまで待機画像に差し替えて配信する機能も搭載されている。
EZStreamer-Pi構築に必要な機器は、IPカメラ、Raspberry Piの他に、microSDカードやRaspberry Pi収納ケースなどだ。PixCams公式Webサイトでは、収納ケースを自作する人向けに3Dプリント用STLファイルを公開しており、必要な部品についての詳細やケースの組み立て手順に加え、SDカードへのソフトインストール手順、YouTubeでのライブストリーミング配信の設定方法などを説明している。