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リニアモーターカーと同じ原理を採用した人工心臓——患者への移植に初成功

米国のテキサス心臓研究所と医療機器メーカーのBiVACORは、2024年7月25日、同社が開発した完全人工心臓(TAH)に関して、患者への移植に初めて成功したと発表した。

TAHは、全身に血液を送り出す心臓の左右の心室と同じ役割を果たすチタン製のポンプを持ち、運動中の成人男性に必要な心拍出量を供給できる。TAHを特徴づけているのは、可動パーツである磁気浮上した回転ローターで、リニアモーターカーと同じ磁気浮上技術を採用している。

TAHは体表面積1.4平方メートル以上を要件とし、男女を問わず大半の心不全患者に適合する。今回の患者への初移植は、TAHの安全性とパフォーマンスを検証するために実施され、試験の成功を受けて新たに4人の患者に対する移植の登録が予定されている。

BiVACORの創設者で最高技術責任者のDaniel Timms氏は今回の成功について、「末期心不全の患者で心臓移植を待つ人は多い。そうした患者が切に望んでいるオプションの提供に向けて、われわれは一歩前進した」と話した。

fabcross for エンジニアより転載)

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