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世界初、投げて周囲360度の熱を感知できるサーマルビデオカメラ

米Bounce Imagingは2024年9月8日、世界初となる周囲360度の熱を感知して画像化するサーマルビデオカメラ「Pit Viper 360」を、法執行機関に奉仕する非営利団体、連邦戦術要員協会(NTOA:National Tactical Officers Association)の年次会合で発表した。

Bounce Imagingは、ハーバード大学のイノベーション創出に向けてつくられた、Harvard Innovation Laboratoryとマサチューセッツ工科大学によって設立され、低コストで品質の高いイメージングおよびロボティクスのシステムにより、消防士や警察官、戦闘員、民間人の安全を守る製品を製造している。同社は安定した全方位の映像/音声データを捉える頑丈なセンサープラットフォームを開発しており、投げたり、取り付けたり、回転させても安定性を維持する。さらに、従来の方法よりも効率的に画像をつなぎ合わせることができる。

Pit Viper 360は、熱スペクトルを感知する感覚器官を持つマムシなどの毒蛇の総称が名前の由来で、熱を検出して視覚的な画像に変換する6つの赤外線画像コアと慣性計測ユニットで構成される。大きさはグレープフルーツほどで、容易に持ち運びができ、投げても安定してパノラマ映像を撮影できる。

NTOAの年次会合では、ロボティクス企業Boston Dynamicsの四足歩行ロボット「SPOT」とともにPit Viper 360を展示し、お互いの能力を組み合わせることで、複雑な環境下でも安全を確保するのに役立つことを示した。Pit Viper 360は2025年初頭に広く市販される予定だ。

Bounce Imagingは「SPOTの複雑な環境を行き来し、正確な操作ができる性能は、Pit Viper 360のパノラマ状況認識と通信ネットワークを拡張する能力と組み合わされることで、危険な環境に対応するための強力なツールになる」と強調した。

fabcross for エンジニアより転載)

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