Raspberry Pi財団、公式microSDカードとRaspberry Pi 5用保護バンパーを発売
2024/10/31 06:30
Raspberry Pi財団は、公式microSDカード「Raspberry Pi SD Card」とRaspberry Pi 5用シリコン製保護バンパー「Raspberry Pi Bumper」を発売した。
最新のRaspberry Pi OSリリースで、Raspberry Pi 5はアプリケーションパフォーマンスクラス2(A2)規格のSDカードに対応した。これを受けて、Raspberry Pi財団が公式のmicroSDカードを発表した形だ。
Raspberry Pi SD CardはRaspberry Pi全モデルで使用可能で、コマンドキューイング(CQ)をサポートする。Raspberry Pi 5でRaspberry Pi SD Cardの読み取り/書き込み操作を有効にするには、最新版のRaspberry Pi OSを使用する必要があり、インストール済みのRaspberry Pi OSは最新版にアップデートしてから、SDカードをCQモードに切り替える必要がある。
CQモードでは、SDカード用の新しいコマンドセットが利用可能になる一方、従来の多くのSDコマンドは無効になるとのことだ。新しいコマンドセットでは、カードセクターの読み書き要求がカードの応答から分離され、各操作にはタグ付けが実施される。読み書き両方で最大32個のタグを使用でき、コマンドに対する応答順序の選択が可能で、必要に応じて書き込みデータを一時的にバッファリングすることもできる。
CQモードにより、異なるNANDフラッシュページにフラッシュコントローラーがアクセスする際に生じるレイテンシーを隠すことが可能なので、理論的にはRaspberry Pi OSが生成するランダム入出力ワークロードにおけるスループットが向上する。
Raspberry Pi SD CardのランダムリードはRaspberry Pi 4で3200IOPS、Raspberry Pi 5で5000IOPS、ランダムライトはRaspberry Pi 4で1200IOPS、Raspberry Pi 5で2000IOPSだ。
公式microSDカード発売に伴い、Raspberry Pi認定販売店が推奨するmicroSDカードはRaspberry Pi SD Cardのみになるとしている。容量は32GB/64GB/128GBの3種類が用意されているが、記事執筆時点では32GBと64GBのみ販売されているようだ。
また、Raspberry Pi 5の底面や端を保護するはめ込み式バンパーのRaspberry Pi Bumperの価格は3ドル(約450円)。記事執筆時点で、日本国内ではスイッチサイエンスとケーエスワイが取り扱いを開始しており、税込価格は550円だ。