子どもが直感的に描いたおもちゃの絵を3Dモデル化できるデザインアプリ「ToyCAD」
2024/11/03 06:30
2D描画したイラストを3Dモデル化できるデザインアプリ「ToyCAD」がKickstarterで注目を集めている。
ToyCADは子ども向けに設計された2D/3Dデザインアプリで、描画、消去、塗りつぶしなどの基本機能に加えて、フリーフォーム、平面、回転、カバーなど複数の描画モードが用意されており、それぞれの描画スタイルに合わせたデザインが可能だ。
作成した2Dイラストは3Dモデル化され、移動/回転/拡大縮小など、さまざまな操作に対応。関節可動フィギュア、磁石でくっつくパーツで組み立てるおもちゃ、交換可能なパーツ付きのカスタム玩具など、多様なアイデアを具現化できる。
パソコンだけでなくタブレットでも利用でき、シームレスなデザイン体験を提供する。また、初心者向けのチュートリアルや、すぐに利用可能なデザインライブラリーも備えている。
ToyCADからエクスポートしたデータファイルは、好みの3Dプリントソフトウェアで処理して3Dプリンターで使えるようにするので、さまざまな3Dプリンターに対応可能だとしている。また、Wi-Fi対応の3DプリンターにはWi-Fi経由でデータを送って3Dプリントすることも可能とのことだ。エクスポートしたファイルは、それぞれ独立したパーツとして出力されるので、各パーツを異なる色で造形してから組み立てることも可能だ。
さらに、アメリカ限定ではあるが、3Dプリンターを持っていないパッカーのために、デザインしたおもちゃを3Dプリントして自宅に届けるサービスも提供予定だ。
ToyCADのキャンペーン特別価格は、個人ユーザー向け永久ライセンスが65ドル(約1万円)で、2ユーザー分の永久ライセンスは113ドル(約1万7000円)。その他に、マルチユーザーライセンスを1年更新のサブスクリプション形式で提供しており、生徒最大5名分は180ドル(約2万8000円)、最大10名分は300ドル(約4万6000円)、最大30名分は600ドル(約9万2000円)だ。出荷は2024年11月を予定している。
ToyCADは2024年11月8日までクラウドファンディング中だ。目標額5000ドル(約77万円)に対し、2024年10月29日時点で目標額の10倍を超える約5万3000ドル(約810万円)を集めている。