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370km先に貨物を届ける新型の自律型貨物ドローン「CLS-200」を飛行試験へ 米Silent Arrow

自律型貨物ドローンを手掛ける米Silent Arrowは2024年11月18日、米空軍研究所(AFRL)から180万ドル(約2億7600万円)のDirect to Phase 2 SBIR契約を受注したことを発表した。約227kgの貨物を約370km先へ輸送できる、消耗許容型特殊任務用無人航空機システム(UAS)「Silent Arrow CLS-200」の開発/製造と飛行試験を支援する内容になっている。

CLS-200は、すでにアメリカなどで配備されているSilent Arrow GD-2000の基礎技術を基に開発された。GD-2000は、C-130H、MC-130J、C-27J、Airbus A400Mなど、さまざまな輸送機に搭載されている。GD-2000は動力のないグライダーだが、CLS-200は推進ユニットとプロペラシステムを搭載し、航続可能距離が6倍に拡大した。推進ユニットとプロペラシステムは低コストのため、使い捨て型の貨物ドローンとして利用できる。輸送機からの空中投下が可能で、未舗装地面や海上艦艇から離陸する運用にも対応できる。

量産はイギリスに拠点を置くAS9100認証取得企業のMEL Groupが主導する。また、Airbusの100%子会社であるAirbus DS Airborne SolutionsもSilent Arrowと提携し、GD-2000大型貨物配送用UASプラットフォームをヨーロッパで流通させ、サポートしている。

Silent Arrowの創業者兼CEOのChip Yates氏は、「オレゴン州ペンドルトンの施設での飛行試験は、UH-1Hヘリコプターから5機を長距離空中投下し、6機目を空軍に届けて実地評価を行う予定です。この試験は非常に刺激的なものになるでしょう」と期待を述べた。

fabcross for エンジニアより転載)

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