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ハッキング技術の検証に——キーストロークインジェクションできるUSB Type-Cケーブル「HackCable」

キーストロークインジェクションが可能なUSB Type-Cケーブル「HackCable」がKickstarterに登場し、目標額の調達に成功している。

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HackCableは一般的な充電用USB Type-Cケーブルの外観ながら、キーストロークインジェクションを目的に設計されている。PCのUSBポートに差し込むとHIDキーボードとして認識され、プログラムを実行することで任意のキーストロークを再生したり、ロギングすることができる。

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ノーマル版とWi-Fi版の2タイプを用意しており、ノーマル版にはRP2040ラズパイマイコンを、Wi-Fi版にはESP32マイコンを搭載。ノーマル版はワイヤレス制御が不要な環境において、シンプルな構成で効率的かつ低コストで運用できる。Wi-Fi版はスマートフォンなどからリモート制御でき、複数のケーブルを同期運用するマスタースレーブ構成にも対応する。

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Windows、macOS、Linux、Android、iOSを含むマルチプラットフォームと互換性があり、すぐに使えるプラグアンドプレイ機能を備える。プログラミングはPython、C/C++、Arduino IDE、MicroPython、CircuitPythonに対応し、すべてのソフトウェアはオープンソースとしてアクセスできる。サイバーセキュリティ愛好家や専門家向けにペネトレーションテスト用途や、USB Type-Cケーブルの高度な可能性の追求などの用途を想定する。

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HackCableは、今ならノーマル版を特別価格49ドル(約7400円)、Wi-Fi版を同59ドル(約9000円)で入手できる。2025年5月の出荷を予定しており、日本への送料は25ドル(約3800円)だ。2025年2月17日までクラウドファンディングを実施し、2月10日時点で1500ドル(約23万円)の目標額を上回る約5万2000ドル(約796万円)を集めている。

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