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Bambu Labがファームウェアのアップデートを発表——3Dプリンターのセキュリティを強化

Bambu Labは2025年1月16日、3Dプリンター「X1」シリーズ向けファームウェアのアップデートを発表した。今後は、「P」および「A」シリーズ向けファームウェアのアップデートも計画している。

ファームウェアのアップデートは、同社が展開する3Dプリンターのセキュリティ強化を目的にしており、新たに認証コントロールシステムを導入する。3Dプリンターへの接続と制御において認証保護機能を導入することで、認証されたアクセスと操作のみが可能になる。

ファームウェアのアップデートに合わせ、対応するスライシングソフトウェア「Bambu Studio」とリモート操作用ソフトウェア「Bambu Handy」の最新版もリリース。認証コントロールシステムの導入により主要な操作には認証が必要になり、権限のないサードパーティー製ソフトウェアによる主要な操作ができなくなるが、プリンターコントロールソフトウェア「Bambu Connect」のベータ版をインストールすることで、「Orca Slicer」を含むサードパーティー製スライシングソフトウェアを継続して使用できる。ファームウェアのベータ版は同年1月17日からアクセスが可能になっている。

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また、今回Bambu Labが発表したセキュリティ強化に対しては、オープンソースの観点から批判的な意見もでているが、同年1月20日にプレスリリースを追加、ファームウェアのアップデートについて、事実と異なる情報が出回っているとして注意を促した。例えば、認証コントロールシステムを導入することでサードパーティー製ソフトウェアの利用を制限し、ユーザーを同社のクローズドエコシステムに取り込もうとしているといった意見があるが、Bambu Connectによりサードパーティー製ソフトウェアの利用は継続でき、また、今回のファームウェアアップデートは強制ではなく、旧版の継続使用も可能だと説明する。

さらに、コミュニティーでのフィードバックを参考に、LANモード機能のオプションを導入すると発表した。より柔軟な制御ができる環境を求める開発者向けに、独自のネットワークセキュリティにおいてMQTTチャンネル、ライブストリーム、FTPをオープンにできるLANモードの選択が可能になる。

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