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造形物を自動で剥がす——連続造形対応FFF方式3Dプリンター「Vertigo MK1」

連続造形に対応するFFF方式3Dプリンター「Vertigo MK1」がKickstarterに登場し、目標額の調達に成功している。

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Vertigo MK1は、造形物の自動剥がし機能を搭載することで、ジョブキューによる連続造形が可能なFFF方式3Dプリンターだ。造形が完了するとプリントベッドを垂直にして上に移動させながら、ダイナミックスクレイパーで造形物を剥がす仕組みを採用する。

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密閉型デザインによりチャンバー温度を50℃まで調整でき、さらに最高温度120℃のヒートベッドと300℃のノズルにより幅広い材料の造形に対応する。自動剥がし機能については、PEIプレートを使用した場合にASA、PLA、ABSで正常に動作することを確認したとしている。

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E3Dのプリントベッドレベリングシステム「PZプルーブ」と「Revo ObXidian」ノズルを採用し、プリントベッドの精密なオートレベリングが可能。ファームウェアに「Klipper」を搭載し、スライサーソフト「OrcaSlicer」に対応する。Wi-Fiネットワークを利用したリモートコントロールやウェブカメラの映像確認ができる。最大造形サイズは250×220×220mm、最高造形速度は秒速300mmだ。

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Vertigo MK1は、ハードウェアだけのキットを2250ドル(約34万1000円)、ハードウェアと3Dプリント部品のキットを2625ドル(約39万8000円)、完成品を5000ドル(約75万8000円)で提供する。完成品の出荷は、アメリカのみに対応する。2025年5月の出荷を予定しており、送料はキャンペーン終了後に決定する。2025年2月17日までクラウドファンディングを実施し、2月7日時点で2万5000ドル(約380万円)の目標額を上回る約3万8000ドル(約583万円)を集めている。

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