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スマホで操作可能な3Dプリント製ミニタンクを自作——マイコンボード「XIAO ESP32C3」を搭載

YouTubeチャンネル「The Wrench」が3Dプリント製ミニタンクの製作過程動画を公開した。

このミニタンクは、Seeed Studio「XIAO ESP32C3」マイコンボードをコントローラーとして使用している点が特徴だ。XIAO ESP32C3にカメラモジュールを装着し、モータードライバー「MX1508」、充電モジュール、バッテリーとともにカスタムPCBに搭載している。

3D-printed Mini Tank with XIAO ESP342C3

駆動部分の制御には差動制御方式を採用しており、左右の駆動輪の回転速度や向きをそれぞれ独立して調整することで旋回動作を可能にしている。

駆動部分にはN20ギアモーターを2個搭載しており、駆動ホイールに動力を伝えている。また、駆動ベルトとしてヘアゴムを使用し、左右の3輪にそれぞれヘアゴムを装着し、駆動ホイールから他のホイールに動力を伝達して回転させている。駆動ホイール以外のホイールがヘアゴムの張力を保つが、回転を滑らかにするためホイールの内側にはミニチュアベアリング「685ZZ」をはめ込んでいる。

3D-printed Mini Tank with XIAO ESP342C3

YouTubeで公開された動画では、ミニタンクのシャーシの各パーツを3Dプリントする様子や組み立て過程、カスタムPCBのはんだ付け、スマートフォンアプリを使用して実際にミニタンクを走行させる様子などが収録されている。

当初はFPVタンクとしての運用を目指していたが、スマートフォンでカメラの映像を見ながらタンクを操作しようとした際に問題が発生した。電源を入れても接続できず、1度だけカメラの映像を確認できるようにはなったものの、今度はホイールが全く回転しなかった。

最終的にプログラムを修正してカメラを外したところ、ミニタンクはスムーズに走行するようになった。当面はFPV操作は断念し、目視範囲内でのみ操作することにしたようだ。The Wrenchの運営者は、間もなく改良版を作成する予定だとしている。

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