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誕生から100年後世界の現代デザインの基礎はここにある——「開校100年 きたれ、バウハウス—造形教育の基礎—」(東京)

ドイツの古都ワイマールに誕生したが、わずか14年で閉校となったバウハウス。誕生から100年たった現在でも、製品デザインやマスプロダクトの考え方に多くの影響を与え続けているバウハウスのデザイン教育にはどんな秘密があるのか、今も残る貴重な資料からバウハウスの活動を振り返る展示『開校100年 きたれ、バウハウス—造形教育の基礎—』が2020年9月6日まで東京ステーションギャラリーで開かれている。

14年の開校期間が生んだ伝説

あるバーストの授業:紙による素材演習。 あるバーストの授業:紙による素材演習。

1919年、ドイツの古都ワイマールに、建築家ヴァルター・グロピウスが開校した造形学校「バウハウス」。その誕生から100年目を迎えた昨年から、日本で大規模な巡回展が行われている。ナチスの弾圧を受け1933年に閉鎖されるまでわずか14年という短い活動期間だが、実験精神にあふれたこの学校は、造形教育に革新をもたらし、今日にいたるまでアートとデザインに大きな影響を及ぼしている。

モホイ=ナジの授業:バランスの習作 日本の建築系の大学入試などで同じような課題が出されていること自体、日本の美術教育への多大な影響があるように感じられる。 モホイ=ナジの授業:バランスの習作 日本の建築系の大学入試などで同じような課題が出されていること自体、日本の美術教育への多大な影響があるように感じられる。
マルセル・ブロイヤー:アームチェアシリーズ マルセル・ブロイヤー:アームチェアシリーズ

バウハウスは、基礎教育を修了してから各専門の工房教育へと進んでいくシステムだった。工房で制作された作品を公開するための展示会には「芸術と技術 新たな統一」という命題を掲げていたように、学校としての教育実践の場でありながらも、新たな時代にふさわしいデザインを産み出す実験場としての意味合いを強めていった。このシステムがあったからこそマルセル・ブロイヤーのような画期的なプロダクトが生まれたのだろう。

金属工房でマリアンネ・ブラントらがデザインしたプロダクトが並ぶ。 金属工房でマリアンネ・ブラントらがデザインしたプロダクトが並ぶ。
1923年のバウハウス展で発表されたプロダクト。共にペーター・ケラーがデザインしたもので、特に左の揺り籠のデザインは今でも新鮮で斬新なデザインに感じられる。 1923年のバウハウス展で発表されたプロダクト。共にペーター・ケラーがデザインしたもので、特に左の揺り籠のデザインは今でも新鮮で斬新なデザインに感じられる。
バウハウスには日本人学生が4人在籍していた。本展では彼らが学び生み出した成果物を見ることができる。 バウハウスには日本人学生が4人在籍していた。本展では彼らが学び生み出した成果物を見ることができる。

展示を通して、ものづくりのあり方を手仕事から機械によるデザインへと方向転換させた革命的な学校だったことがよく分かる。19世紀、まだ機械生産にも問題が多い時代に、機械生産の可能性を信じデザインという確立されてない分野を切り開いた彼らの姿勢は、デジタルとリアルの境界を模索する今の時代にどことなく似ているような気がしてくる。バウハウス誕生から100年、皆さんの目にはこの14年間の出来事はどう映るのだろう。ぜひ会場に足を運んでみてほしい。

「開校100年 きたれ、バウハウス—造形教育の基礎—」
会期:2020年7月17日(金)~2020年9月6日(日)10:00~18:00
会場:東京ステーションギャラリー(東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅丸の内駅舎内)
入場料:一般1200 円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料(入館は日時指定予約制)
休館日:月曜日
オフィシャルサイト:http://www.bauhaus.ac/bauhaus100/exhibition
主催:東京ステーションギャラリー[公益財団法人 東日本鉄道文化財団]、バウハウス100周年委員会

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