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かつて子どもだった大人へクリエイティブな「おさなごころ」をもう一度——「おさなごころを、きみに」(清澄白河)

メディアテクノロジーによる作品や映像を通して、触覚、身体、音と言葉、忘却、宇宙などをテーマとした空間を巡りながら、子どもと大人が一緒に楽しめる展示会『おさなごころを、きみに』が2020年9月27日まで東京都現代美術館で開かれている。

開校期間14年が生んだ伝説

「ROSE」 「ROSE」

本展には、実際に体験できるインタラクティブな作品もありながら、展示を象徴するような現代アート作品も展示されていて、いろいろな興味をかき立てる展示になっている。会場の前半には世界的に有名なプロダクトデザイナー吉岡徳仁が手掛けた「ROSE」が展示されている。これは生花を結晶化させたものだ。生の花を結晶に封じ込めたらどうなるだろう? やってみよう! という感じで始まったのか、何にでも楽しんで挑戦する姿勢からおさなごころを感じる作品だ。

「手のひらで感じるテニス」 「手のひらで感じるテニス」

視覚や聴覚に頼ってきたスポーツ観戦を、触覚を通じた体験に変化するデバイス。触覚だけでテニスを感じることができるかに挑戦したデバイス。触覚を通訳するような感覚でとても面白い作品だ。感覚要素をそぎ落とすことで生まれる新しい伝え方だ。

2台のデバイスバージョンでは、伝える側と、感じる側の両方を体験できる。 2台のデバイスバージョンでは、伝える側と、感じる側の両方を体験できる。
「心臓ピクニック」:振動スピーカーを通じて心臓の鼓動を感じることができるデバイス。自分自身はもちろん、他者とデバイスを交換して鼓動やそれぞれの身体を感じることができる。 「心臓ピクニック」:振動スピーカーを通じて心臓の鼓動を感じることができるデバイス。自分自身はもちろん、他者とデバイスを交換して鼓動やそれぞれの身体を感じることができる。
「P055E5510N」:たくさんのキャラクターがランダムに動き回っている画面の中で、1体だけ自分が操作しているキャラクターが存在し、それを見つけ出してゴールまで誘導するゲーム。一見簡単そうだが、なかなか自分のキャラクターが見つからない。 「P055E5510N」:たくさんのキャラクターがランダムに動き回っている画面の中で、1体だけ自分が操作しているキャラクターが存在し、それを見つけ出してゴールまで誘導するゲーム。一見簡単そうだが、なかなか自分のキャラクターが見つからない。
「スポンジと運動」:AR画面には、小人がスポンジをトランポリンにして飛び跳ねている映像が映っており、それと連動するように実際に置かれているスポンジの中央が沈む。実際にはいない小人がいるように感じてしまう。 「スポンジと運動」:AR画面には、小人がスポンジをトランポリンにして飛び跳ねている映像が映っており、それと連動するように実際に置かれているスポンジの中央が沈む。実際にはいない小人がいるように感じてしまう。

紹介した展示以外にも、大型映像上映や、センサーを使った作品、多様な年齢層を対象にしたオープンワークショップも用意されている。新型コロナウイルスの影響で、当初の予定からの変更が多かったそうだが、充実したメディアアートの紹介が実現した。インタラクティブ体験、身体表現、音や文字による作品資料や映像上映を通し、楽しむことや、やってみることが「おさなごころ」を持ち続ける秘訣のように思わせてくれる展示となっている。ぜひ会場に足を運んでみてほしい。

「おさなごころを、きみに」
会期:2020年7月18日(土)~2020年9月27日(日) 10:00~18:00
会場:東京都現代美術館(東京都江東区三好4丁目1-1)
入場料:一般 1300 円/大学生・専門学校生、65 歳以上 1000 円/中高生 800 円/小学生以下無料
休館日:月曜日(9月21日は開館)、9月23日
オフィシャルサイト:
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Cherish-your-imagination/
主催:東京都歴史文化財団 東京都現代美術館

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