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fabcrossエンジニア調査

20代エンジニアはジョブズよりも本田宗一郎にあこがれd

4月入社から1カ月が経ってそろそろ配属先について具体的になってくる新卒社員から、初めて後輩を迎え入れる2年目、仕事にも慣れてきて次のステップを見据える3年~6年目までの、日本の若手エンジニアに自分自身のキャリアについて調査をした。

※ページ下部で調査の全設問と回答結果のデータがダウンロードできます。

今回は2009年4月から2014年4月までの間に企業にエンジニアとして入社した523人に調査を実施した。業種別では機械系エンジニア235人、電気・電子系エンジニア104人、マイコンシステム系エンジニア17人、IT系エンジニア44人、化学系エンジニア123人といった構成になっている。

理想のエンジニアは断トツで本田宗一郎

著名なエンジニアや技術者などの中で、理想・あこがれのエンジニアを訪ねたところ、第1位は本田技研工業創業者の本田宗一郎の名前が挙がった。第2位には、発明の父トーマス・エジソン、3位にスティーブ・ジョブズ、4位に僅差で松下幸之助と続いた。

少数意見としては

  • 野口聡一(宇宙飛行士、元航空エンジニア)
  • 島秀雄(新幹線の開発者)
  • 堀江貴文(実業家、元ライブドアCEO)
  • 浜島裕英(F1チーム、フェラーリのエンジニア)
  • カトキハジメ(ガンダムシリーズで有名なメカニックデザイナー)
などの人物を挙げる回答も見られた。

 

20代エンジニアのキャリアイメージは「生涯エンジニアでありたい」

エンジニアとして理想のキャリアパスについて聞いたところ、全体では「生涯エンジニア」と答えた人が最も多く33.7%、次いで「エンジニアを極め、将来管理職にステップアップ」が33.1%だった。合計66.8%の若手が、現場/マネジメントと違いはあれエンジニアとしてものづくりに関わる意向を持っていることが分かった。

特に2014年新卒者では47.8%が「エンジニアを極め将来管理職へキャリアアップ」を志望しており、堅実な傾向がうかがえる。

一方、エンジニアのキャリアタイプについて、「様々な分野に携わるゼネラリスト型」と「1つの専門分野を極めるスペシャリスト型」のどちらに近いか聞いたところ、ゼネラリスト型を「最も近い」が26.2%、「どちらかと言うと近い」が34.0%となり、60.2%がゼネラリストの意向を持っている結果となった。

また入社時期別に見ると、2014年新卒者は「生涯エンジニア」を目指す割合が、入社数年経った若手よりも高く、エンジニアに対する熱意が強い。一方で、ゆくゆくは管理職を目指す意見が多かったことから、マネージャー層への出世意欲もうかがえる。

2014年新卒者では「どちらかというとスペシャリスト型」が31.3%を占めやや高めとなっている。

医療からロケット、エネルギー開発まで——今後作りたいもの

エンジニアとして、今後作りたいものや関わりたいものについて聞いたところ、人気が高かった分野としては「医療機器・医薬品」「素材開発」「ロケットなど宇宙開発」「自動車・航空機・船舶など移動手段」「プラント・発電システムなどエネルギー開発」などがあった。

理由としては「夢がある」「社会問題の解決を通じ、人や社会に貢献できる」点にやりがいを感じていることが共通して挙げていた。

また「どこでもドア」「タイムマシン」といった、SFの世界のものを実現させたいという回答もあり、社会人になっても子供の夢を実現したいエンジニアも少なからずいるようだ。

調査概要

調査方法:ネットリサーチ 株式会社インテージ調べ
期間:2014年2月25日〜30日
対象:全国のエンジニア523名
性別:男性413名・女性110名
業種:機械系エンジニア235名、電気・電子系エンジニア104名、マイコンシステム系エンジニア17名、IT系エンジニア44名、化学系エンジニア123名

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