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イベント取材レポート

学生も社会人も垣根を越えてつながるレゴ マインドストームの輪

ブロック玩具で知られるレゴによる「教育版レゴ マインドストームEV3」はブロックにモーターやセンサ、マイコンを組み合わせ、プログラミングすることで、さまざまなロボットが組み立てられる教育ツールだ。中高生の教育を目的に開発され、世界中で利用されているツールだが、日本では小学生から大人のエンジニアまで幅広い層に支持され、独自の文化が生まれている。日本独自のマインドストームカルチャーについて取材した。

某日、fabcrossの運営会社であるメイテックグループの地方拠点で、社員の親子向けにレゴ マインドストームを使ったワークショップが愛知県岡崎市と滋賀県守山市で開催された。

両会場とも親子が多数参加。そのほとんどがマインドストームを見るのも触れるのも初めてだ。
ワークショップのプログラムではセンサの仕組みを人間の五感に例えて、ロボットの仕組みを学び、実際に親子でマインドストームを組み立てていく。

組み立て後はマインドストームを動かすためのプログラミングに移る。

専用のソフトは、アイコン操作とメニュー選択と数値入力の組み合わせでプログラムが書けるので、低学年でも親御さんのサポートがあれば、どういったことをさせようとしているのか理解しながらプログラミングでき、小学校高学年にもなれば、自分で考えて設定を追加していくこともできる。

「2秒前進して止まる」「前進した後、90度曲がる」「前進と曲がるを繰り返す(ループ)」「壁に近づいたらバックする。」「黒い線を見つけたらバックする。」といった基本制御命令を、講師からのレクチャーを受けた後で、組み合わせて連続した動きとしてプログラミングする。 

その後、大きな紙の上に描かれた黒い線をなぞって走るよう、カラーセンサを使った制御方法を学ぶ。
プログラミング、試走、プログラム修正を繰り返して、より正確に速く線の上を走れるよう、工夫していく。

参加した子供の親の仕事はエンジニアで、組み込み開発に従事するエンジニアも少なくない。お父さんの仕事がどういったものなのかわかると同時に、プログラミングの内容によって、動作が良くも悪くもなるという体験ができ、親子ともに満足している様子だった。

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