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イベント取材レポート

学生も社会人も垣根を越えてつながるレゴ マインドストームの輪

レゴ マインドストームが初めて登場したのは1998年。日本でも発売と同時に一部のソフトウェアエンジニアの間で話題となり、数年後には日本でもいくつかの販売代理店を通じて購入できるようになった。

前段のワークショップで講師を務めた渡辺登さんもマインドストームが登場した初期のころから目を付け、現在ではマインドストームの販売代理店に勤める傍ら、さまざまなイベントの企画を通じて普及に携わってきたマインドストームを使ったソフトウェア開発教育のエバンジェリストだ。 

渡辺登さんは教育版レゴ マインドストームの販売代理店「アフレル」に勤める傍ら、教育版レゴ マインドストームを使った組み込み技術を競うロボコン「ETロボコン」の実行副委員長をはじめ、さまざまなイベントの運営に携わっている。 渡辺登さんは教育版レゴ マインドストームの販売代理店「アフレル」に勤める傍ら、教育版レゴ マインドストームを使った組み込み技術を競うロボコン「ETロボコン」の実行副委員長をはじめ、さまざまなイベントの運営に携わっている。

通常のプログラミング教育と違い、実際に動くものがあるという点でさまざまなアドバンテージがあるという。

「プログラムが動いているのが見える、というのが大きな利点ですね。一般的なプログラミング教育だとデータが変わる様子はモニタをよく見ないとわかりません。マインドストームの場合は動きでわかるので教える側も教わる側もわかりやすいし、一緒に受けている仲間と比べて上手くいっているかどうかもすぐにわかります。どこがボトルネックになっているかも把握しやすい。誰にとってもわかりやすいのが特長です」(渡辺さん)

また、ロボットに名前をつけることで思い入れを持ってプログラミングするといった効果もあり、思った通りの動きをしているロボットを見て、わが子のように喜ぶといった体験を通じて、プログラミングに対するハードルを下げながら、普段得られない達成感を得られるのも魅力だという。

そういった親しみやすさに加え、高度な制御も可能であり、日本では約230社がエンジニアの研修にマインドストームを導入し、高等専門学校(高専)では全51校が導入している。 

日本にしかないマインドストームの大人ロボコン

そうした日本国内のマインドストームユーザーがコンテストを通じ、技術を共に学び競い合う全国規模のロボコンが「ETロボコン」だ。

日本全国を11エリアに分け、難易度とテーマの異なる3つのクラスごとに地区大会で学び競う。また地区大会で優秀な成績を収めたチームが、毎年11月に横浜で開かれるチャンピオンシップ大会に集まるイベントで、今年で12年目を迎える。
例年全国から300チーム、約2000人がエントリーする。企業に所属するエンジニアなど社会人から大学生、高専生、高校生にいたるまで参加者層も幅広い。

実はマインドストームを使った大人向けの教育的コンテストというのは海外には無く、もともとロボコンという文化が根付いていたこともあり、日本は海外とは独自の文化を形成してきた。

「ETロボコンに参加した学生が、ETロボコンに社員がエントリーしている会社に就職し、今では実行委員会でイベントの運営や地方のチームの育成に携わっていたりします。ETロボコンに社員が参加したことで、いい人材が新卒で入社してくれたという話も企業の担当から聞きます」

学校、自治体、企業から集まり各地域で組織化された実行委員会のメンバーは、ETロボコンだけでなく、小中高、大学生向けの国際的なロボコン「WRO」の運営や人材育成に携わるなど、各地域でエンジニア育成の土壌を育んでいる。東北では復興支援として行われているロボット教室に、地元の高専や大学に所属するETロボコンの参加者がサポートするなど、地域に根差した活動は大会の外にも広がっている。

今年のETロボコンは既に終わっているが、毎年2月後半から3月ごろに日本全国で説明会を開催している。また毎年6月ごろにはETロボコンに参加するための技術教育が日本全国で開催されている。これから参加を検討する人は、まず来年の説明会に参加してはどうだろうか。

また子供向けにはWROという国際ロボットコンテストがあるので、プログラミングを通じて子供の目を世界に向けたいお父さん・お母さんはこちらもチェックして欲しい。

 

レゴ、レゴ マインドストームは、レゴグループの登録商標です。 

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