製品検証
機能検証! fabcross編集部 vs. 顔認識デバイス「HVC-C」
昨今、大企業が社外のMakerを巻き込んで、新しい製品やサービスを生み出す取り組みが増えている。オムロンの新製品「ヒューマンビジョンコンポ(以下:HVC-C)」もその一つだ。「HVC-C」はオムロンが持つ顔画像センシング技術「OKAO Vision」を搭載したデバイスである。製品組み込み技術として研究が積み重ねられたこの技術を、一般ユーザ向けのデバイスとして販売を開始した。SDKが無料配布されており、開発者はスマホアプリなどにOKAO Visionの機能を自由に組み込むことができる。そんな新製品をfabcross編集部の越智と石井が触ってみた。(撮影:加藤甫)
これが顔認識デバイス「HVC-C」だ
Android端末にインストールしたサンプルプログラムの起動画面。HVC-Cで認識したデータはBluetooth経由でこの画面に表示される。
まずは小手調べの顔検出
さあ、オムロンのテクノロジーはどんなものか、ここからは真剣勝負の時間です。
カメラの三脚とドッキングして、セッティング完了。
説明書を読むと、顔認識だけでなく、年齢や表情判定もできるよう。ほほう、どんなものか試してやろう。いきなり5人はどうだ。
サンプルアプリでは、取得した数値がそのまま表示される。
HVC-Cで検出すると、Bluetooth経由でデータをリアルタイムにスマホに送ってくれます。
アプリ画面を見ると、人体検出数が4、顔検出数が5と出ている。人体検出が足りないのはご愛嬌か。ひとまず5人分の顔認識ができ推測年齢もでている。
年齢推定は、31、29、29、26、25。なかなかいい線いっている。
性別推定は、女、女、男、男、女。画像出力がないため、どの数値がどの人を判定しているかは不明だが、数はあっている。
ふーむ、数値が送られてくるまで、数秒のタイムラグはあるものの、年齢推定の精度はなかなかのものだ。
なかでも表情推定が面白い。「喜び」「驚き」「怒り」「悲しみ」「真顔」の5つが判定され、スコアが算出される。はい、みんな怒って!
はい、驚いて!
うーむ、なかなか全員同じ表情を検出することができない。
いろいろやってもらいましたが、5人が自然な笑顔を見せた時はすぐに「喜び」が全員に検出されました。