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クラウドファンディング実体験レポート

初めてのKickstarterで初めての3Dプリンタを手に入れました ~1万円以下、激安3Dプリンタのその後

いよいよ手元に

そして、12月なかば。僕の手元にも、101Heroがやってきた。

「来ちゃった♥」

正直、初期不良が不安すぎて「このまま来なければいいのに」くらいに思っていたのだが、来てしまった。もう向き合うしかない。現実と!

部品一式。カラーは緑を選んだのにバッチリ青が届いた。

SDカードのコネクタが風にそよぐススキのごとく曲がっていたが、こういうのを初期不良にカウントするとキリがなさそうなので無言で直す。

これが問題のモータ。よく見る型番だがシャフトの形状が違う特注品で、通常ルートでは手に入らないらしい。

組み立ての際は、注意点がある。

モニタに映っているのは組み立て方の説明ビデオ。ベルトを介してモータとつながっているこのパーツを、手でゴゴゴッと動かす工程があり、その際にギアが割れると大評判なのである。そしてここで頼りになるのがコミュニティーの力。Facebookグループではすでに改訂版の手順が検討されていた。いわく、組み立て前に一度電源を入れて、初期化時の動作を利用してこの部品を動かす。この方式を使えば、外から無理やり力を加えないためギアは割れない。

しかし僕の心には、別の緊張が走る。ここでモータが壊れる以前に、そもそも初期不良というケースも多いようなのだ。電源を入れるということは、今、その有無が判明してしまう。

祈るような気持ちで、SDカードに初期化用のデータをセットし、電源を入れる……

動いた!!!!!

動いた瞬間の、晴れ晴れとした表情をご覧ください。(部屋着ですみません)

どうやら僕は無事、初期不良のない1台を引き当てることに成功したらしい。なんという幸運!

……初期不良じゃなかったというだけでここまで喜びを味わえる製品もなかなかないだろう。どれだけコスパいいんだ、この8700円。(うまくいったので思考がポジティブ)

あとは淡々と組み立てるだけだ。デルタの形を組み上げていく。ネジ頭がやや柔らかくて、なめてしまいそうで緊張する…。

エクストルーダを固定し、付属のフィラメントを挿入。

完成したっぽい。

つい半年前までは欲しいとも思わなかった3Dプリンタが、なぜか僕の自宅デスクの上に。なんだか感慨深くなって、今までの思い出が走馬灯のようによみがえる。コメント欄で開発者があおられていたこと、急に音信不通になったこと、初期不良の苦情が殺到するコメント欄……。

本当にろくでもない絵しか出てこない走馬灯だが、なぜだかものすごく楽しかったな、この半年間。

感傷に浸っていてもしょうがないので、最初にプリントするモデルを選ぶ。公式サイトには101Hero向けに調整済みのgcodeファイル(3Dプリンタの印刷用データ)がいくつかアップされている。その中から、このピカチュウっぽい多面体を選んだ。ファイル名にcuteと書いてあるが、写真で見る限り、圧倒的なかわいくなさを誇っている。

データをPC上でSDカードにコピーして、本体のリーダに差し込む。そして電源を入れて数分待つと……。

動き始めた!!!!!

なんか空中でダンスしてるんですけど!!!!

完成した僕のピカチュウ。

上が足、指で持ってる部分がしっぽです。か、かわいい……!(白目)

闇堕ちするピカチュウ

なんだあの、大根おろしを食べた皿を洗わず放置した後に残ったカピカピみたいなやつは。やっぱり僕の101Heroは初期不良だったのだろうか。エクストルーダの高さを調整するネジを3時間ほど締めたり緩めたりしてみたが、状況は変わらず。完全に行き詰まってしまったので、またコミュニティーの力に頼ることにした。

Facebookグループは相変わらずモーターの初期不良の話題で持ちきりで、メーカーに特注品の小ロット販売をかけ合う人、市販のモーターからシャフト形状を変換するアダプターを設計する人、いくつかの市販モーターをばらして組み合わせ女神転生みたいに適合モーターを合成し始める人まで、あらゆる手法が試されている。新たに初期不良品を手にした人が立てたスレッドには、「ようこそ、悲しみのブロークン・モーター・クラブへ!」と温かい歓迎のコメントがついていた。公式サポートが皆無なおかげで、めちゃくちゃいい空気のコミュニティーが形成されている。

そんな中、運よく完動品を手に入れた人向けのTipsもいくつか発見。その中にこんなものがあった。

「付属のマスキングテープ、フィラメントを使うべからず」

なるほど!!!!そこもか!!!!!

早速、Amazonで一番安いフィラメントを購入。すると…!?

おおおおおおおお!?

なんかめちゃくちゃ怖いのができた……。

背中には元のモデルにはなかったはずの、悪魔の羽根のようなものが……。

目の前に現れたのは、すっかりダークサイドに堕ちてしまった、ピカチュウの姿であった。

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