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『ファブラボ北加賀屋』インタビュー

僕等の暮らしに「FabLab」が必要な理由

多様な人が集まる「場作り」が大事

取材日には3Dプリンタやレーザーカッターを使って小さな文房具や家具を作るワークショップが行われていた。手書きのスケッチを書くところからスタート。

津田 いま自分達がものと関わる場面というのは、購入・使用・廃棄と限られた部分だけになっています。そんななかで、そのもののアイデアを練るところから実際に作りあげるところまでの一通りを自分達でやってみるという経験をすることで、多少なりとも、ものに対する見方や接し方って変化してくるんです。そのときにできるだけ多様な視点を持ちたいと思ったら、やっぱりいろんな分野の人がそこに集まっている方がいい。

だから「どんな人が集まる場をつくるか」が大事になってきます。FabLabは市民工房ですから、いろんなバックグラウンドの人たちが集まって、自分たちの住む地域をよりよくするために一緒に考えることがとても重要だと考えています。

白石 FabLabの理念で「DIWO(Do It With Others)」という考え方があります。設計図やデータ、情報を共有しながらみんなでアイデアを形にしたり、デザイン思考、ものづくりの倫理的な部分なんかを誰かとシェアしたりすることで、自分の想像もつかなかったものが生まれる可能性を持つことができます。FabLabではナイスミドルから小学生までごちゃまぜになって、みんな好き勝手にものづくりしているというのが面白いですよね。ここでは僕らには制御できない何かが、いつも起きています(笑)。

全員が対等な立場で運営していく

主要メンバーのひとり、オリジナル3Dプリントの羽ばたき飛行機を作っている高橋祐介さん。さまざまな場所で羽ばたき飛行機のワークショップを開催されている。

津田 立ち上げてから約半年が経ちましたが、予想以上にいろんな方が来てくれました。年齢層も20代~50代を中心に幅広く、例えば、灘高パソコン研究部の方達が見学にやってきたり。地域も関西圏をはじめ、中国・四国地方、海外からいらっしゃった方もいます。

白石 いま会員は約50人いますが、会員の方にも一緒に運営方法について考えて下さいとお願いしています。今日も羽ばたき飛行機を作ってらっしゃる高橋さん、生物の形を研究している大学生の東くん、イラストレーターの望月さん……。色々な背景、経験を持つ人が集まって運営を手伝って下さっています。

津田 みんな自分なりの目的や想いがあってここに集まっているんです。だからこそ、全員が当事者という意識を持ち、「自分達の使う場所は自分達でつくる」という想いで主体的に運営していくことが可能だと思っています。僕等が運営者で他のメンバーはお客さんというのではなく、全員が対等な関係でこの場をつくっていきたい。だから僕等の出番はどんどん減ってくるといいなと思っています。

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