新しいものづくりがわかるメディア

RSS


kiluck(機楽)インタビュー

日本初! クラウドファンディングで成功した人型ロボットキット「RAPIRO」が得た学び

海外のクラウドファンディングサイトKickstarterで、日本で初めてハードウェアでファンディングに成功した、機楽の人型ロボットキットの「RAPIRO」。開発のきっかけやクラウドファンディングを経験して感じた日本と海外の文化の違い、プロジェクトチームで得た教訓などについて、町工場の製作現場でお話を伺った。(撮影:水戸秀一)

日本発の新しいプロダクトを世界に発信したい

LinuxベースOSで動作する低価格の小型コンピュータ「Rasberry Pi」を組み込めるように設計・開発された人型ロボットキットの「RAPIRO」。

アメリカのクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で製品化に向けて出資者を募集し、開始2日で目標達成額に到達して日本のハードウェアプロダクトとして初めてファンディングに成功したことで注目された。現在は、スイッチサイエンスのサイトに販売ページを設けている。

RAPIROは、全身12個のサーボモータと制御基板が付属したロボット製作キットで、通常の2足歩行ロボットよりも大幅な低コストを実現している。

制御基板は Arduino互換で、ユーザー自身でプログラミングすることが可能だ。頭部はRaspberry Pi や Raspberry Pi カメラモジュールを組み込めるよう設計されており、スピーカー、ディスプレイ、USB デバイス、LANなどに接続できるようになる。これにより、インターネットに接続したり音声認識で言葉を理解したり、画像認識で人の顔を覚えたりできるようになるという。

クラウドファンディングサイトKickstarterにプロジェクトを掲載。開始2日で目標金額に達成し、最終的に7万5000ポンド(約1270万円)以上を集めた。 クラウドファンディングサイトKickstarterにプロジェクトを掲載。開始2日で目標金額に達成し、最終的に7万5000ポンド(約1270万円)以上を集めた。

標準パーツの外側にはめる形で、オリジナルパーツを作製することもできる。3Dプリンタなどを使ってパーツを自由に作り、自分だけのオリジナルRAPIROを作る楽しさを味わえる。各パーツの3Dプリンタ用データも公開しており、プラモデル感覚で楽しむこともできる。

プロジェクト方式で仲間を集めること

「すでに100万台以上も世界で売れているRaspberry Piですが、日本ではまだあまり使われていません。そこで、日本発のRaspberry Piの活用事例を作ってみたかったのが最初のきっかけです」と、RAPIROの開発のきっかけについて機楽の石渡昌太氏は語る。

日本のプロダクトと言えばロボットという発想から、「かわいらしくてプラモデルのように誰もが使いたくなる」をコンセプトにRAPIROを開発するようになった。当初から量産を目標にしており、設計から量産開発、販売を行うためにクラウドファンディングを活用しようと考えた石渡氏は、3Dプリントサービスのジェイ・エム・シー、金型制作のミヨシ、電子部品のスイッチサイエンスによるプロジェクトチームを組んで取り組んだ。

「アイデアベースの製品のため、どれだけ売れるか分かりません。だからこそ、クラウドファンディングを活用して賛同者を増やすと同時に、製品に対する認知を高めていけたらと考えました。同時に、新しい挑戦に理解のある人と一緒に組んでやりたかったのです」(石渡氏)

新しいことに挑戦するにはリスクがあるからこそ、リスクを計算して関わった人すべてにメリットが生まれるような仕組みづくりをすることが重要だと、石渡氏は語る。

おすすめ記事

 

コメント

今人気の記事はこちら

  1. 子ども専用Linuxマシン——誠文堂新光社、Raspberry Pi 3B+ベースのPC「ジブン専用パソコンキット2」発売
  2. ビット・トレード・ワン、Raspberry Pi Zero向けpHATサイズ拡張基板「ゼロワン」第4弾4製品を発売へ
  3. Arduino NANOサイズにArm Cortex Mコアを搭載——ワンボードマイコン「SuperNanoシリーズ」
  4. Raspberry Piとシリアル通信を使用した計測/制御が可能——シリアル拡張ボード「RPi-GP60」
  5. 実食! 3Dプリンターで飴細工を出力してみた——砂糖が素材のフードプリンターが生まれるまで
  6. ラジオの基礎を学ぼう——CQ出版、1球式無線受信機キット「RR-49」発売
  7. それ、ラズパイでつくれるよ——人類史上最も無駄のないノートPC。をつくれるよ
  8. 大人も子どもも、おじいさんも 3Dプリンターが紡ぐコミュニティ——「FAB 3D CONTEST 2018」最終審査&授賞式レポート
  9. 陶土で造形できるデルタ型セラミック3Dプリンター「CERAMBOT」
  10. 新技術ADAM方式を採用——3D Printing、金属3Dプリンター「Metal X」の国内出荷を開始

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る