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kiluck(機楽)インタビュー

日本初! クラウドファンディングで成功した人型ロボットキット「RAPIRO」が得た学び

クラウドファンディングを通じた開発者とユーザー間の文化

ベンチャーと町工場が、真剣に議論してコミュニケーションすることで、新しい挑戦に挑むことができると両氏は語る。 ベンチャーと町工場が、真剣に議論してコミュニケーションすることで、新しい挑戦に挑むことができると両氏は語る。

Kickstarterでクラウドファンディングプロジェクトを始めたが、その後日本のクラウドファンディングサイトでも先行販売を行い、目標金額を上回る金額を集めた。一つのプロジェクトで、国内外のクラウドファンディングサービスを使って感じた違いについても伺った。

「Kickstarterの良い点は、世界規模ということや集まる金額が大きいということではなく、サービスのコンセプトとしてプロジェクトオーナーに対しての配慮があることです。

例えば、住所登録ひとつとっても国内のサービスは支援時に行ないますが、海外ではこちらが配送可能になってから住所を尋ねます。長期化するプロジェクトでは、支援者の住所が変わっていることもあるため、それらに対応する仕組みだと思われます。支援時に住所を入力すると、住所が変わらなかった場合はいいですが、もし変わっていた場合は個別対応になるため、やりとりが煩雑になる可能性もでてきます。プロジェクトオーナーがプロジェクトに取り組みやすくするための機能が充実していると感じます」(石渡氏)

他にも、サイトのユーザーインターフェイスやメッセージ機能、プロジェクトページ内で進捗状況を共有する投稿の仕組みなどの仕組みがしっかりしているという。また、デザイン面だけではなく、サービスを通じて文化が生まれていると石渡氏は語る。

この日は、配送作業の最中だった。後ろにあるダンボールには、大量のRAPIROが積まれていた。 この日は、配送作業の最中だった。後ろにあるダンボールには、大量のRAPIROが積まれていた。

「一番のポイントは、Kickstarter上に新しいことに挑戦する人たちを応援し、それを見守ってくれる 文化があることです。RAPIROも、配送が当初の予定よりも遅れるなどのトラブルが発生しましたが、トラブルが発生したことやそれに対してどのように対処しているのかをきちんと説明すると、ほとんどの人が理解を示し、温かい応援のメッセージやコメントを送ってくれました。開発者が最善の努力を尽くし、支援者もプロダクトを期待しながら待ちわびている様子は、作り手にとってとても嬉しい開発環境だと言えます」(石渡氏)

ユーザー同士のコミュニケーションも活発で、ユーザー同士で質問しあったり議論したりするのも、文化があるからこそだと石渡氏は語る。こうしたコミュニティが生まれるのも、Kickstarterの特徴だという。

クラウドファンディングサービスは、ただのお金を集めるためのサービスではなくプロジェクトオーナーと支援者や賛同者、応援する人たちをつなぎ、コミュニティを生み出すプラットフォームである。周りを巻き込みながら一緒になって作っていくことが、これからのものづくりのあり方として、なにかヒントになるかもしれない。

 

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