DLPプロジェクタを光源にする低価格光造形3Dプリンタに新顔
2014/08/19 17:00
DLPプロジェクタを光源に使うことで価格を抑える光造形方式3Dプリンタに、また新たな製品が登場した。光造形方式3DプリンタをFFF(熱溶融積層法)方式のように広めたいという新しい試みに挑戦するプロジェクトをKickstarterで開始した。
「LittleRP」はDLPプロジェクタを除いたキットで500ドルほどと安価だが、低価格を追求するだけでなく光硬化樹脂を用いた3Dプリンタを一般化するのが目的の一つであるという。
LittleRPは樹脂やバット(プリント時の光硬化樹脂の入れ物)のといった部品には、可能な限りサードパーティ製のものを使うよう考慮されている。もちろんオープン性にもこだわっている。
光造形方式3Dプリンタで使用される多くの光硬化樹脂が使えるとしているが、主にMadeSolid樹脂(1000mlあたり99ドル)とMakerJuice樹脂(1000mlあたり57ドル)を推奨している。
光源として推奨されるプロジェクタは「Acer X1240」、「Acer P1283」、「Acer P1500」のいずれかとしており、Kickstarterでのプロジェクトが資金調達に成功した場合には、推奨するプロジェクタを増やしたり、公開情報をさらに増やすとしている。なお、サンプルの印刷にはどれも表示解像度が1024×768ドットのプロジェクタを使用している。推奨積層ピッチは25/50/100μmだ。最大造形サイズは使用するプロジェクタによって異なるが、60×40×100mm以上。
目標資金額は2万5000ドル(約256万円)だが、記事執筆時点ですでに12万ドル(約1200万円)超の資金が集められており、売り切れのキットが続出している。