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多層プリント基板を出力できる3Dプリンタ「Nano Dimension Hyrax」

銀ナノ粒子インクとインクジェットプリンタを使って電子回路をプリントする技術が注目を浴びたが、今回登場したのは多層プリント基板が出力できる3Dプリンタ「Nano Dimension Hyrax Multilayer PCB InkJet Printer」(以下PCB InkJet Printer)だ。

マガダス教授が発案しイスラエル大学が特許を取得した銀ナノ粒子プロセス技術を移転して、PCB InkJet Printerは開発された。イスラエル政府から50万ドル(約5350万円)もの研究資金を投資されていることからも、期待の新技術であることが伺える。

PCB InkJet Printerの大きな特徴として、高導電率の銀ナノ粒子インクを使っていること、複雑な多層基盤がプリントできるということが挙げられる。銀ナノ粒子を配合した導電性インクを用いたプリンタは、fabcrossでも紹介した通り、業界では有用であるとして注目を集めている。そしてPCB InkJet Printerは、電子回路と絶縁体が何層にも重なっている多層構造のプリント基板がプリント可能だ。

またNano Dimensionは、導電性インクと絶縁性インクを用いた多層基板のプリントをサポートするソフトウェアを開発している。PCB InkJet Printerはまもなく発売の見込みという。 

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