金属を85%も含んだ3Dプリンタ用フィラメント「Filamet」
2015/02/26 17:00
Virtual Foundryは、FFF(熱溶融積層)方式の3Dプリンタ向けフィラメントとして、金属含有率の高い「Filamet」3種をKickstarterで発表、資金調達を開始した。ABSまたはPLAをベースに、それぞれブロンズ(青銅)、真ちゅう、銅を85%もの割合で配合したフィラメントだ。
Filametを使った造型物は、鋳造による金属成形品とまったく同じという訳にはいかないが、ひんやりとしてずっしり重い金属製品の特徴の多くが再現できるという。しばらく放置しておくと表面に緑青や曇りが出る一方で、研磨すれば光沢が出せる。アンティーク調レプリカの製作に最適とのことだ。
Filametは3月31日までKickstarterでクラウドファンディング中。目標資金額は2万5000ドル(約297万円)。記事執筆時点では8000ドル(約95万円)弱が集まっている。ブロンズ、真ちゅうまたは銅のいずれかのFilamet 0.5kgが60ドル(約7100円)だが、今のところ出荷先は米国、カナダ、メキシコ、シンガポール、EUに限定されており、残念ながら日本は含まれていない。