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スペイン発、デルタ型の多機能デジタル工作機「TwinTeeth」

スペインのマドリードに拠点を置くDiyouwareが、ソフトもハードもオープンソースベースで多機能デジタル工作機「TwinTeeth」を開発している。アタッチメントを交換するだけで、3Dプリンタ、プリント基板製作機、レーザー刻印機、CNCミルなどさまざまな用途をこなすという。

TwinTeethの基本的構造はデルタ型3Dプリンタに近いが、先日fabcrossで紹介した陶磁器プリンタ「3D PotterBot」と同様に、アタッチメントを交換するヘッド部分ではなく加工対象物を載せる台のほうが動く仕組みなのが面白い。

FFF(熱溶融積層)方式プリントヘッドに交換すれば3Dプリンタ、レーザーヘッドに交換すればレーザー刻印機、ミニドリルに交換すれば基板のビアやスルーホール開けと銅エッチング済み基板の切削、はんだペーストディスペンサーに交換すればリフローはんだ付けのためのはんだ塗布などに使えるという。加工可能範囲は、70×80×60mmでちょっと小さめではあるが、Arduino用シールドサイズのプリント基板を自作できる。 

TwinTeethを自作するための詳細はDiyouwareのWebサイトにおいてクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示-非営利)のもとで公開されており、ボディを3Dプリンタで出力するためのファイルや制御ソフトウェアのファイルが入手できる。別途購入が必要なパーツについても詳細が述べられている。

現在TwinTeethの開発は一段落しており、今後は組立方法の解説コンテンツを充実させる予定だという。さらに、ウェブショップを通じて、TwinTeethのパーツやキットを販売しながら普及を目指す考えだ。 

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