積層ピッチ50μmで毎秒400mmのプリント速度を誇る高速3Dプリンタ「Readybox」
2015/10/19 16:00
一般的なパーソナル3Dプリンタと比べてプリント速度が6倍以上になるという高速3Dプリンタ「Readybox」が、Kickstarterで出資を募っている。積層ピッチ50μmでプリントした際の最高プリント速度は毎秒400mm、押出成形をせずにプリントヘッドを移動させるだけなら最大毎秒700mmに達する。
開発者のBrett Potter氏は21歳で米メリーランド大学工学部の学生。開発のきっかけは、多くの3Dプリンタを実際に使ってはみたものの、どれも品質が低く満足できなかったという。
一般的な3Dプリンタと比べて大幅に高速化できたのは、新開発の押出機によるところが大きい。新型押出機はフィラメントを押し出す力が強いため、フィラメントの供給スピードがアップするとともに、ノズルの目詰まりも防ぐ効果が見込め、特許出願済みだ。2.85mm径か3mm径のPLAフィラメントが使用できる。
Readyboxは330×330×330mmという造形サイズの大きさも魅力。Kickstarterで11月4日までクラウドファンディング中だ。記事執筆時点では目標額の1万2500ドル(約149万円)を大きく超える1万8000ドル(約215万円)強を集めている。
記事執筆時点では、早期割引分として2799ドル(約 33万4000円)でReadyboxを1台入手できる。納期は2016年5月の予定だが、日本への出荷は要問い合わせとなっている。