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手のひらサイズながら、精巧な模型が作成可能な3Dプリンタ「Baby 3D」

FFF(熱溶融積層)方式ながら手のひらに載るほどの超小型3Dプリンタ、「Baby 3D」 がKickstarterで出資を募っている。B5用紙の半分程度と、たいへん小さな本体サイズを誇る。小型ながら、精緻で本格的な造形も可能だ。

本体サイズは160×130×200mmで、本体重量はわずか1.1kgとなっている。また、さらに小型化されたウルトラミニチュアサイズも存在し、本体サイズは127×108×184mmしかない。プリントヘッドは、全長1インチほどのPTFE(テフロン)チューブ製を採用。小型プリンタながら精緻な造形を可能としている。

Baby 3Dのデザインの元になったのは、Printrbotの「Simple Maker's Kit 1405」。Baby 3Dはこのプリンタを小型化したもので、1405モデルと同様、Y軸はプリントベッド可動型となる。なお1405モデル同様、ソフトウェアはオープンソース化されている。 

実際の造形スピードについてはこちらの動画が参考になる。

30mm四方程度の造形物であれば、6分程度で製作できるようだ。ニューヨークで開催されたMaker Faireにおいて出展され、ブルーリボン賞を受賞している。開発元はニューヨーク州、ロングアイランド在住のJames Carpino氏を代表とするBaby 3D Corp.。こうした超小型プリンタを製作した意図は、個人用途への転用のほか、教材の作成などを含めた教育現場/個人教育における3Dプリンティングの活用、としている。

価格は、早期割引版のうちアメリカ国内出荷対応モデルが253ドル (約3万円)、同海外発送モデルが352ドル (約4万2000円)。

目標額は4万ドル(約485万円)で、記事執筆時点では7000ドル(約85万円)を集めることに成功している。出荷については、スケジュールが順調に消化された場合、2016年6月を予定している。 

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