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カーボンファイバー樹脂でプリントできる光造形方式3Dプリンタ「iBox Macro」

低価格と高性能を追求した、カーボンファイバー樹脂でプリントできる光造形方式3Dプリンタ「iBox Macro」のプロジェクトがKickstarterで出資を募っている。fabcrossでも紹介した手のひらサイズ3Dプリンタ「iBox Nano」の成功を元に開発されたデスクトップ3Dプリンタで、カーボンファイバー樹脂とスタンダードな樹脂でのプリントが可能。

iBox Macroを開発したiBox Printersによると、カーボンファイバー樹脂で造形できる3Dプリンタは世界初となる。FFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタには既にカーボンファイバー樹脂で造形できるものがあるが、光造形方式ならばより精緻な造形が可能なうえ、マーケットに出回っている3~4000ドル(約36~49万円)する3Dプリンタの廉価版を求める声に応えるため、光造形方式を選択した。カーボンファイバー樹脂を使うことで、造型物は金属に匹敵する強度を得ることができるという。

電源は12V、動作時の消費電力は8.4Wの省電力。最大造形サイズは154×94×175mm。最小積層ピッチは5μm。Linuxが動作するコンピュータ内蔵で、Wi-Fi経由による完全な自律作業が可能。動作音は45dbで、静かなオフィス並みの静音性だ。

iBox MacroはKickstarterで12月10日までクラウドファンディング中。記事執筆時点では、目標額の20万ドル(約2450万円)に対して、3万ドル(約368万円)超を集めている。999ドル(約12万円)でiBox Macro本体と通常(カーボンファイバーではない)樹脂1リットルが入手できる。出荷は2016年4月の予定。日本への出荷は可能だが、送料は問い合わせが必要。

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