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紙飛行機をヘッドマウントディスプレイやスマホで操縦できる「PowerUp FPV」

紙飛行機にプロペラとカメラを取り付け、自由に飛行させることができる「PowerUp FPV」がKickstarterにて出資を募っている。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)やスマートフォンを用いて、自作の紙飛行機をまるでシューティングゲームのように操縦することが可能だ。

HMDとして用意されているのは、Google Cardboardを利用したもの。同アプリをスマホにインストールし、別途組み立てておいたフレームにスマホを差し込んでHMDとして利用する。前部カメラからのストリーミングがHMDに直接送られ、コクピットに搭乗しているかのような臨場感溢れる映像が映し出される。

また映像だけでなく、HMDの傾きを感知させて、機体を体感的に操縦することも可能だ。例えば、HMDを装着したまま首を左に傾けることにより、機体を左に旋回させることができる。

さらに、スマートフォンをコントローラとして用いることで、3Dシューティングゲームのように操縦するモードもある。また、オートパイロットアシスト機能も搭載されている。

Liveストリーミングカメラは、Wi-Fi接続によって30 fpsの動画を配信可能。300フィート(約91m)以上の高さまで通信できる。通信規格は802.11 a/b/g/n/ac。

対応OSはAndroid 4.3およびiOS (iPhone 5以上)。Androidは4インチ以上の画面サイズが必須となる。

取り付けも非常に簡単で、制作した紙飛行機に、カメラとプロペラ2枚がついたカーボンファイバー製フレームを取り付けるだけだ。

飛行可能速度は20mph(32km/h)以上。バッテリーは550mAhのLipoバッテリーで、飛行航続時間は10分以上としている。充電はマイクロUSB端子により行える。

製作はアメリカ・ニューヨークのShai Goiteinら。

早期割引版には、機体フレーム・HMD・Lipoバッテリーがそれぞれ1つずつ付属する。バッテリーが3つ付属するデラックス版もある。価格は早期割引版が159ドル(約1万9000円)、通常版と早期割引適用のデラックス版が179ドル(約2万2000円)。アメリカ国外への出荷には関税・送料が別途必要になる。

資金調達状況は、目標額の10万ドル(約1230万円)に対し、12月2日時点で3倍以上となる35万1000ドル(約4330万円)を集めることに成功している。

なお出荷については、スケジュールが順調に進んだ場合、2016年6月を予定している。

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